◆ 第115回自然言語処理研究会

☆ 情報学基礎研究会(FI)との(部分)合同開催

◎日 程 平成8年9月12日(木) 9:45~17:30
13日(金) 9:45~17:30

◎会 場 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス 大学院棟τ11

JR東海道線辻堂駅北口0番バス乗り場34系統慶應大学行きに乗車、 終点で下車、所要約30分.
または小田急江ノ島線湘南台駅西口1番バス乗り場から慶應大学行きに乗車、 終点で下車、所要約20分.
辻堂駅発11時32分、湘南台発11時30分までは終点が本館前バス停 となりますが、それ以降は北門バス停となります。
一番奥の右側に立っている建物が大学院棟です。

〔連絡先〕 慶應義塾大学 環境情報学部教授 石崎 俊
(〒 252) 藤沢市 遠藤 5322
Tel,Fax 0466-48-6101


【プログラム】


9月12日(木) ― 9:45 ~ 17:30 ―
[9:45 ~ 11:45] ● 談話・意味解析

(1) 言語表現のもつ性質に基づく日本語マニュアルにおけるゼロ代名詞照応
〇森 辰則、松尾 衛(横国大)、龍野 弘幸(ホーチキ)、中川 裕志(横国大)

〔概要〕条件を表す接続助詞や述語の表現形式に基づき,日本語マニュアル文
    のゼロ代名詞推定を行なう方法を提案する.

(2) 制約條件を用いた事象の時間構造の記述
○玉野健一、松本裕治(奈良先端大)

〔概要〕自然言語における時間表現に関する諸問題を考える上で必要な、
    時間的な構造を記述する方法を提案する。

(3) 日英語間の無生物主語の扱いについて
○神野 雅代 (四天王寺国際仏教大)

〔概要〕無生物が主語になり得る文の対照言語学的考察を基に英日機械翻訳で
    自然な表現を生成することを提案する。

(4) 要件効果構造に基づく法律文制限言語モデルと法律文解析
○平松 寛司、永井 秀利、中村 貞吾、野村 浩郷 (九工大)

〔概要〕法律文特有の構造である要件効果構造の言語的制約を明らかにし,
    それを組み込んだ法律文制限言語モデルが解析時に有用であることを述べる.

[13:00 ~ 15:00] ● 知識獲得

(5) 形態素解析結果の視覚化システムViJUMANとその学習機能
○山下達雄、松本裕治(奈良先端大)

〔概要〕形態素解析結果の曖昧性をわかり易く表示するシステムを開発した.
    その概要とタグつきコーパス作成支援のための学習機能について述べる.

(6) コーパスを利用した分類語彙表の未登録語義の発見
○新納浩幸(茨城大)

〔概要〕語義の特異性により慣用表現を抽出し,その誤抽出から未登録語義
    をもつ名詞と,その未登録語義と類似の語義をもつ名詞を推定する.

(7) 出現密度分布を用いた語の重要説明箇所の特定
○黒橋 禎夫、白木 伸征、長尾 真(京大)

〔概要〕ハニング窓関数を用いて語のテキスト中での出現密度分布を調べる
    ことにより,語の重要説明箇所を特定する方法を提案する.

(8) 対訳テキストコーパスからの対訳語情報の自動抽出
○高尾 哲康(米沢女子短大)、富士 秀、松井くにお(富士通研)

〔概要〕対訳テキストコーパスから統計情報、辞書情報を利用して複合語を
    も含む対訳語情報を自動抽出する試みを行なった。

[15:30 ~ 17:30] ● 情報抽出

(9) 英語新聞記事からの固有名詞自動抽出技術
○若尾 孝博(シェフィールド大)

〔概要〕昨年11月のMUC6大会において、英語新聞記事からの固有名詞
    自動抽出技術は確立したと言える。その一例としてシェフィールド
    大学のシステムにおける自動抽出の方法を説明する。

(10) パターンマッチング手法による名称特定処理の有効性の検討
○江里口 善生、木谷 強(NTTデータ)

〔概要〕固有名詞や数量表現などの範囲と種類を識別する名称特定処理の検討
    及び評価結果を報告する。

(11) キャプションと記事テキストの柔軟な文字列照合による
報道番組と新聞記事との対応づけの自動化
○角田 達彦、大石 巧、渡辺 靖彦、長尾 眞(京大)

〔概要〕テレビの報道番組内のキャプションを新聞記事の本文と照合させ,
    番組と新聞記事を自動的に対応づける手法の提案

(12) テンプレートを用いた新聞記事からの製品情報抽出システム
○井出 裕二、藤吉 誠、中村 貞吾、永井 秀利、野村 浩郷(九工大)

〔概要〕テンプレートの作成法と情報抽出方式について述べる.さらに,
    新聞記事1年分に対して行った抽出実験結果から字面処理による情報抽出
    の有効性を検討する.

9月13日(金) ― 9:45 ~ 17:30 ―