◆ 第116回自然言語処理研究会

◎日 程 平成8年11月18日 (月) 9:30 ~ 16:30
19日 (火) 9:30 ~ 17:00

◎会 場 奈良先端科学技術大学院大学
情報科学研究科棟L3中講義室

京都駅より近鉄京都線にて「山田川」下車,または,大阪難波より 近鉄奈良線にて「学園前」下車.いずれからも「高山サイエンスタ ウン」行きバスにて「大学院大学」下車.徒歩2分.
あるいは,「学園前」からは,「北大和五丁目」行きバスにて「地 区センター前」下車.徒歩12分.
バス時刻表を含めた詳しい交通案内

〔連絡先〕 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科教授 松本裕治
〒630-01 奈良県生駒市高山町8916-5
TEL: 07437-2-5240
FAX: 07437-2-5249
URL: http://cactus.aist-nara.ac.jp/


【プログラム】

★11月18日(月)の16:30より17:30まで、松本研の研究室 見学を予定しております。皆様奮って御参加ください。

★ひき続き17:30より19:00まで、懇親会を開催しますので、 こちらへも是非御参加ください。


11月18日(月) ― 9:30 ~ 11:30 ―
[9:30 ~ 11:30] ● 形態素

(1)複数辞書の統合的利用のための汎用日本語辞書の構築
○羽田 ゆかり、松本 裕治(奈良先端大)

[概要] 複数の辞書を相補的に用いて、計算機による自然言語処理
のための汎用的な辞書を構築する手法について述べる。

(2)派生文法に基づく日本語動詞接尾辞の形態素解析
○小川 泰弘 (名大)、ムフタル・マフスット (三重大)、稲垣 康善 (名大)

[概要] 活用を用いない音韻論的アプローチで、かつ動詞音便形についても
異形態の登録を必要としない日本語形態素解析法を提案する。

(3)単語頻度の期待値に基づく未知語の自動収集
○永田 昌明 (NTT)

[概要] 一般化前向き後向き探索を用いて日本語テキスト中の単語の出現頻度の
期待値を求め、未知語を同定する方法について。

(4)最大エントロピー法を用いた単語bigramの推定
○白井 清昭、乾 健太郎、徳永 健伸、田中 穂積(東工大)

[概要] 最大エントロピー法による単語bigramの推定問題を
実用的な速度で解くアルゴリズムを提案し、予備実験
結果について報告する。

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[12:30 ~ 14:30] ● 解析

(5)シソーラス上での共起頻度を利用した動詞の多義解消
○内山 将夫、板橋 秀一(筑波大)

[概要] 語義の尤度となるパラメータの標本空間をシソーラスの構造に従って動的
に拡張することにより動詞の多義を解消する手法を提案する.

(6)種々の制約を統合した統計的日本語文解析
○乾 健太郎,白井 清昭,徳永 健伸,田中 穂積(東工大)

[概要] 形態素・構文・意味レベルの統計量を統合的に用いる日本語文解析の
枠組を提案し,予備実験の結果を報告する.

(7)形容詞を含む連体修飾の係り受け特性
○菊池 浩三、伊東 幸宏(静岡大)

[概要] 日本語の長文解釈のために,イ・ナ形容詞を含む連体修飾を対象に,
先行する「が」格,「の」格の係り方を分析した。

(8)PP Attachement Ambiguity Resolution through Semantic Matching
○Jiri Stetina(京大)

[概要] シソーラスを用いて計算した単語間の類似度と統計情報を利用して、
PP-attachementのあいまいさを解消する。

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[15:00 ~ 16:30] ● 一般

(9)人の発声単位を考慮した日本語言語モデルの検討
— 日本語における単語とは
○伊東 伸泰、西村 雅史、荻野 紫穂、山崎 一孝(日本IBM)

[概要] 人が潜在意識としてもつ日本語の単語を統計モデルにより生成し、
それを単位として、音声認識のための言語モデルを構築する試み
を行ったので報告する。

(10)日本語マニュアル文における名詞間の連接情報を用いた索引語の抽出
○中川 裕志、森 辰則、松崎 知美(横国大)

[概要] 日本語マニュアルから索引語を自動的に抽出する方法を提案し、
実験結果についても述べる。

(11)コーパスから抽出した係り受け共起情報に基づく類似度と文書検索に
おける評価
○永松 健司、田中 英彦(東大)

[概要] 解析済みコーパスから抽出した係り受けの頻度分布を用いて概念間の
類似度を定義すると共に、文書検索での評価を行なう。

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11月19日(火) ― 9:30 ~ 11:30 ―