◎日 程 平成9年1月20日 (月) 9:30 ~ 17:00
21日 (火) 9:30 ~ 17:00
◎会 場 ジャストシステム 東京研究所 カンファレンスルーム
〒107 東京都港区北青山1-2-3 青山ビルジング7階.
営団地下鉄銀座線あるいは半蔵門線の「青山1丁目駅」で下車、 北青山方面1番出口を出て、信濃町方面へ30メートル.
〔連絡先〕 (株)ジャストシステム技術部開発 藤田澄男
〒770-75 徳島市沖浜東3-46
TEL: 0886-55-6000
FAX: 0886-53-5449
【プログラム】
- 1月20日(月) ―9:30~17:00―
- [ 9:30~11:30] 言語理論・言語分析・コーパス分析 〔4件〕
- [12:30~14:30] 辞書・コーパスからの知識獲得・学習 〔4件〕
- [15:00~17:00] 解析 〔4件〕
- 1月21日(火) ―9:30~17:00―
1月20日(月) ―9:30~17:00―
● 言語理論・言語分析・コーパス分析 [ 9:30~11:30]
(1)Head gapping in Japanese relative clauses
○Timothy Baldwin, 田中 穂積, 徳永 健伸(東工大)
[概要] An attempt to devise a computational means to determine
whether the head of a given Japanese relative clause has been
gapped from the clause or not, and to disambiguate its case
role if it is found to have been gapped.
Gapping determination is based on verb-specific semantic analysis,
and gap detection is based principally on the tense, voice and
aspect of the main verb of the relative clause.
(2)外国人の書いた文章の助詞使用誤りの抽出
○橋本 利典, 島田 静雄(埼玉大)
[概要] 外国人の書いた文章中、最も多く見られる助詞の使用誤りの抽出を
格フレームなどで使われる動詞の助詞選択制限規則を用いて行なう。
(3)ロシア語日本語両言語の動詞の変化の比較
○Alexander Vasilievich Belov,島田 静雄(埼玉大)
[概要] 和露自動翻訳の設計を考える時、動詞の自動翻訳に関連した問題点、
その解決法について、中間言語使用の妥当性についての検討
(4)知的ニュースリーダが対象とする対話型ネットニュースの特徴
○小作 浩美, 内元 清貴, 井佐原 均(通信総研)
[概要] 対話型ネットニュースグループの記事群における話題の変換点の検出
を行うために、記事中の文字の生起などの表層的な特徴を調査し、分類した。
● 辞書・コーパスからの知識獲得・学習 [12:30~14:30]
(5)機械可読辞書の見出しについて
○田中 康仁(兵庫大)
[概要] 機械可読辞書の見出しをどのように選ぶかについて問題点を検討した。
また機械可読辞書として既に存在している2社のものについて、日経コーパス
からの機械的に抽出した2文字漢字列、3文字漢字列、カタカナ語をもちいて
どの程度の頻度をカバーしているかを調べた。また、2社の品詞付けの
問題点、読みがな等についても調べ問題点を述べている。
(6)ギャップのあるngramによる言回しの抽出
○國吉 芳夫, 中西 正和 (慶大)
[概要] 任意の単語を間にはさんだ複数のngramの頻度を元に、コーパス中に
良く現れる言回しを自動的に抽出する方法、及び実際に得られたデータに
ついて報告する。
(7)意味分類の言語学的構成法とWWW上のシソーラス構築
○緒方 典裕(筑波大), 橋本 三奈子(IPA)
[概要] IPA(情報処理振興事業協会)日本語辞書プロジェクトのサブプロ
ジェクトとして進行中のIPA STaX for WWWの仕様、およびその応用に
ついて発表する。
IPA STaXは、日本語の意味カテゴリー分類を言語学的手法に基づいた客観的
記述仕様を提供し、IPA STaX for WWWは、cgiを使って、その意味カテゴリー
間の上下関係、部分関係、述語のカテゴリー付与等をダイナミックなリンク
生成によって自動構成し、コンテントの変更・拡張をサポートする。
(8)遺伝的アルゴリズムを用いた帰納的学習による機械翻訳手法(GA-ILMT)
における翻訳例を利用した淘汰処理の精度向上
○越前谷 博(北大), 荒木 健治(北海学園大), 宮永 喜一, 栃内 香次(北大)
[概要] 本報告では、我々が提案してきた機械翻訳手法において、誤った翻訳
ルールの削除を目的として行なった淘汰手法の改良について報告する。
(9)保守性を考慮した日本語形態素解析システム
○渕 武志, 松岡 浩司, 高木 伸一郎(NTT)
[概要] 単語毎の共起関係の利用で、辞書の保守によるデグレードを抑え、
精度向上を容易にした日本語形態素解析システム
(10)複数の接続表の制約のLR表への組み込み-LR表工学(2)
○綾部 寿樹, 徳永 健伸, 田中 穂積(東工大)
[概要] GLR法の枠組で、複数のレベルの接続制約を同時に用いた解析を可能
にする新しい方法を提案する。
(11)HPSGパーサの並列化に向けて
○二宮 崇, 鳥澤 健太郎, 辻井 潤一(東大)
[概要] 高速な2フェーズHPSGパーサを得るため、その1フェーズ目に相当する
並列CFGパーサを実現した。
(12)統計的手法を用いた係り受け解析
○藤尾 正和, 松本 裕治(奈良先端大)
[概要] 統計的係り受け解析モデルの提案と、正解コーパスを用いたパラメータ
学習について述べる。正解率をもとにしたシステムの評価も行う。
● 自動分類 [9:30 ~ 11:30]
(13)分類視点の学習機能を持つ情報自動分類システム
○宮崎 哲夫, 田中 栄治, 古城 則道(学習情報通信システム研究所)
[概要] 情報を分類する場合には、人によって、あるいは、状況によっても
分類結果が異なる場合がある。これは、何らかの分類の視点によって分類
されるためであり、この分類視点を分類例から学習できる情報の自動分類
システムの提案を行なう。
(14)シソーラスを用いた文書データの自動分類法
○塩見 隆一, 徳田 克己, 青山 昇一, 柿ヶ原 康二 (松下電器)
[概要] シソーラスを用いて文章データを自動分類し、階層的に一覧表示する
手法を提案する。
(15)最良パス探索を用いた凝集型クラスタリングアルゴリズム
○本田 岳夫, 奥村 学(北陸先端大)
[概要] t回めのマージを、時間tでの状態と見なすことでクラスタリングの
マージの系列を発見する手法を提案する。
(16)日本語マニュアルの内容検索システム
◯松崎 知美, 三浦 健仁, 小俣 祐介, 山田 剛一, 森 辰則,
中川 裕志(横浜国大)
[概要] 名詞が複合語をいくつ作るかということで名詞にスコアを与え、
そのスコアを用いた検索システムのマニュアルへの応用について。
(17)見出しを利用した新聞・レポートからのダイジェスト情報の抽出
○仲尾 由雄(富士通研)
[概要] 文書の選別支援などを目的に、見出しを補完するようなダイジェスト
情報を抽出した実験について報告する。
(18)表層的手がかりによる六法全書法律文での要件部・効果部の抽出手法
○角田 達彦, 清水 仁, 長尾 眞(京大)
[概要] 法律文は要件部と効果部より成るが,それぞれを構文解析パーザと
表層的パターン照合によって抽出する手法を提案する.
(19)語彙的連鎖を利用した文書検索
○望月 源,本田 岳夫,奥村 学(北陸先端大)
[概要] 語彙的連鎖の情報を利用して,検索結果をランク付けし,検索適合率
を向上させる手法について述べる.
(20)名詞の文書内頻度を利用したテキストセグメンテーション
○西澤 信一郎,中川 裕志(横浜国大)
[概要] 話し言葉の特徴を有する文書から意味的なまとまりを抽出するための
方法として,IDFを利用した手法を提案する.
(21)校正支援システムJoynerにおける表記誤りの自動訂正方式
○伊吹 潤,徐 国偉,斉藤 孝広,松井 くにお(富士通研)
[概要] 誤りの候補を検出し、誤り種類の推定と検証を独立して行なう表記
誤りの自動訂正方式について説明する。
(22)電子メールを用いた日本語文による質問応答システムにおける
類似質問の抽出について
○堤 豊(九州帝京短大),牛島 和夫(九大)
[概要] 電子メールでの質問文をデータベース化し,類似検索を行い,自動的
に返送するシステムを構築した。また短大の授業で実験を行った。
(23)自然言語事例ベース検索の設計支援への適用
○高山 泰博,伊藤 山彦,鈴木 克志(三菱電機)
[概要] 自然言語文と関連部品情報の対を事例データとして蓄積し、新たな
入力文に対して事例中の類似文を検索する方式を機械製品の設計支援に
適用した。
照会先:丹羽 芳樹 (日立基礎研)
作成日:平成9年1月27日