◆ 第123回自然言語処理研究会

◎日 程 平成10年1月19日(月) 10:00 ~ 17:00

◎会 場 東京外国語大学4号館6階大会議室
〒114 東京都北区西ヶ原4-51-21

〔交通手段〕 (1) JR山の手線・大塚駅下車、都電・荒川線「三の輪橋」方面乗り換え。 「西が原4丁目」駅下車、徒歩3分。
(2)もしくは、JR山の手線・巣鴨駅から徒歩約20分。

〔連絡先〕
東京外国語大学 外国語学部 佐野 洋
〒114 東京都北区西ヶ原4の51の21
TEL 03-5974-3552
FAX 03-5974-3637


【プログラム】

(発表件数10件)


1月19日 ― 10:00 ~ 17:00 ―
[10:00 ~ 12:00] ● 形態素解析他

(1)枝分かれ構造をもつ連接確率モデルによる形態素解析

○藤本浩司(農工大)、乾伸雄(農工大)、小谷善行(農工大)

[概要] 品詞の枝分かれ構造を利用した連接確率モデルを提案。HMMなど
と比較し有意に高い形態素解析精度を得た。

(2)解析誤りデータを用いたコスト最小法形態素解析のコスト関数の構成方法

○小松 英二(沖電気)

[概要] 誤った解析結果と正解の特徴ベクトルの差分データを用いて、コスト
関数として用いる線形判別関数の係数を決定する方法について述べる。

(3)The Concept of Sensitive word in Chinese Machine Translation

○Fuji Ren(Hiroshima City University),Jianyun Nie(Universite de Montreal)

[概要] In Machine Translation (MT), using compound words or phrases
makes the translation process easier. However, using compound words
(phrases) in Chinese MT may be problematic. We present a new concept
which called Sensitive Word to solve such problems. In this paper, we
will define rules to identify sensitive words according to their
composition.

(4)オペレータレス自動電話番号検索システムの開発

○東田 正信(NTT)、村上 仁一(NTT)、奥 雅博(NTT)

[概要] PB信号を送出可能な電話機を日本語入力端末として利用した電話番
号検索システムの概要について述べる。

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[13:30 ~ 15:00] ● 談話理解

(5)日英対訳コーパス中のゼロ代名詞とその指示対象の自動認定

○中岩 浩巳(NTT CS研)

[概要] 日英表現の違いに着目して日英対訳コーパスから日本語ゼロ代名詞
とその指示対象を自動認定する手法を提案する

(6)要求絞り込みのための知識収集の検討

○平 博順(NTT)、牧野 俊朗(NTT)、飯田 敏幸(NTT)

[概要] 対話システムにおいて話者の意図を絞り込むための知識を否定的回
答から収集する方法の基礎的検討を行った。

(7)時間表現に基づく意図理解のための一考察

○松下 光範(NTT)、飯田 敏幸(NTT)

[概要] 時間表現の使い分けによる聞き手の受け取り方の違いをアンケート
結果から分析し、その相関関係を確認した。

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[15:30 ~ 17:00] ● 文書解析

(8)決定木学習アルゴリズムとシソーラスによるRocchio feedbackの高精度化

○中島 浩之(NTTデータ通信)、木谷 強(NTTデータ通信)

[概要] ID3とQuinlan encodingにより検索語間の共起を抽出することで類似
文書検索の精度を向上した。

(9)分類パターンを用いた文書データの自動分類法

○徳田克己(松下電器)、塩見隆一(松下電器)、青山昇一(松下電器)、柿ヶ原康
二(松下電器)

[概要] 分類視点に対して項目とキーワードで定義した分類パターンを多数
用いて、文書分類を行なう手法を提案する。

(10)電子メールコミュニケーションにおけるスケジュール情報抽出

○長谷川 隆明(NTT)、高木 伸一郎(NTT)

[概要] コミュニケーションの手段として電子メールを用いて、イベントの
通知や返信の依頼を送信することが増えている。しかし受信する側では、それ
らの情報を抽出して再利用することができないため、シームレスに情報の再利
用を可能にする機構が求められている。本稿では、電子メールを介したコミュ
ニケーションにおいて用いられる言語の特徴を分析し、それに基いて構成した
パターンによるパターンマッチングによって、任意の電子メールの文章からイ
ベントの開催日時や開催場所、期限付きの返信依頼等のスケジュール情報を抽
出する方法を提案する。

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照会先: 丹羽 芳樹 (日立基礎研)
作成日:平成9年11月25日