◇ 第137回 自然言語処理研究会  (FJK2000:フロンティア領域ジョイント研究会  一部、音声言語情報処理研究会(SLP)と合同開催)

◎日 程 平成12年6月1日(木)10:00~17:00
6月2日(金)10:00~14:30(NL/SLP合同)

◎会 場 湘南国際村センター 国際会議場・第6研修室
(〒240-0198 神奈川県三浦郡葉山町上山口1560-39)
Tel: (0468)55-1810, Fax: (0468)58-1202
Url: http://www.shonan-village.co.jp/
〔交通手段〕

  1. 成田空港~東京駅~横浜駅(成田エクスプレス)~逗子駅(JR横須賀線)
  2. 羽田空港~蒲田駅~金沢八景駅~新逗子駅(京浜急行線)
  3. JR逗子駅もしくは京浜急行新逗子駅からセンターまで
    京浜急行路線バス「湘南国際村行(逗16)」
    逗子駅前のバス停は1番乗り場で、所要時間は約30分。
  4. 京浜急行汐入駅からセンターまで
    京浜急行路線バス「湘南国際村行(汐16)」
    汐入駅前のバス停は1番乗り場で、所要時間は約34分。

※ 懇親会・宿泊等の申込および照会先: 渡辺(情報処理学会)
Tel (03)5484-3535, Fax (03)5484-3534


【プログラム】(発表件数12件)


6月1日(木) ― 10:00 ~ 17:00 ―
[10:00 ~ 12:30](国際会議場) ● 翻訳・検索〔5件〕

(1) 近代日本小説家8人による文章のn-gram分布を用いた著者判別
○松浦 司(東京大学理学系研究科 情報科学専攻)、
金田 康正(東京大学 情報基盤センター)

文字n-gram分布を用いて文章の著者を推定する手法を提案する。
近代日本小説家8人の文章を用いた著者判別実験の結果を報告する。

(2) 機械翻訳システムの今後について
○田中 康仁(兵庫大学)

機械翻訳の本格的な開発が行われ始めて約20年が過ぎた。
この間に多くの機械翻訳システムが作られている。
ここでは今後の機械翻訳システムの今後の方向について述べる。

(3) 統計的な係受け解析結果を用いた対訳表現抽出について
○山本 薫、松本 裕治(奈良先端大学院大学 情報科学研究科)

本発表では、文対応された対訳コーパスの統計的な係り受け解析
結果を用いた対訳表現の抽出方法を提案し、その実験結果を報告する。

(4) ワールドワイドウェブを利用した用語検索の実現
○桜井 裕、佐藤 理史(北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科)

与えられた用語に対して、その用語を説明する文章をWWWから収集する
システムを実現した。

(5) WWWテキストの自動要約とKWICインデックスの作成
○清田 陽司、黒橋 禎夫(京都大学大学院 情報学研究科)

重要文抽出と文の圧縮技術を組み合わせることにより,WWWテキストへの
KWICインデックスを作成する方法を述べる。

[15:00 ~ 17:00](国際会議場) ● フロンティア領域合同デモセッション

(6) 自然言語処理技術のデモの紹介
松本 裕治(主査)

・京都大学自然言語処理ツール
黒橋 禎夫、河原 大輔(京都大学大学院 情報学研究科)

JUMAN,KNP,京都大学コーパス作成インターフェースなど,これまでに
京都大学で開発した自然言語処理ツールのデモを行う.

・京都大学総合情報メディアセンターの対話的へルプシステムと
京都大学附属図書館の自動リファレンス・サービス・システム
清田 陽司、黒橋 禎夫(京都大学大学院 情報学研究科)

自然言語で記述した知識ベースとの柔軟なマッチングを行うことにより,
ユーザの質問に対話的に答える実用的システムのデモを行う.

・汎用連想計算エンジン GETA とそれに基づく連想検索システム
西岡 真吾、今一 修(株式会社日立製作所中央研究所)

計量の差換えが可能な連想エンジン GETA に基づいた、大規模コーパスの
高速文書連想検索を行う検索システムを紹介する。

・論文間の参照情報を考慮した関連論文の組織化
難波 英嗣(北陸先端科学技術大学院大学)、神門 典子(学術情報センター)
奥村 学 (北陸先端科学技術大学院大学)

本研究では, 特定分野のサーベイ論文自動作成実現に向けて,
関連論文を組織化するBCRTという手法を提案し, システムの実装を行った。

・自然言語によるアニメーションコントロールシステム — 傀儡 —
壱岐 貞昭、石橋 辰夫、新山 祐介、白井 清昭、田中 穂積、徳永健伸
(東京工業大学)

計算機上に描画されたアニメーションに対してユーザが音声入力によって
命令を与え,これを制御するシステム「傀儡」のデモンストレーションを行う.

・CB Summarizerの’言語的’オプション機能
(株)ジャストシステム

文書要約・構造化製品CB Summarizer (rel.1.0, 1999.3) が備える、
事実の記述を優先して要約するか意見の記述を優先するかの度合いを
スライドバーで加減できる機能を紹介する。

・文書解析と要約のための支援環境
松本 裕治、宮田 高志(奈良先端科学技術大学院大学)
野本 忠司(国文学研究資料館)、
徳永 健伸(東京工業大学)、
大林 正晴(管理工学研究所)

文書構造を考慮した要約技術の研究を支援するための文書解析環境を紹介する

・品詞タグ付きコーパス作成支援GUIツール VisualMorphs
松田 寛、松本 裕治(奈良先端科学技術大学院大学)

形態素解析システムの出力を図形化して人手による確認・修正作業を効率化。
Committee-baseによる文例選択・追加学習機能。各種解析システムに接続可能。

6月2日(金) ― 10:00 ~ 14:30 ―

[10:00 ~ 12:00](第6研修室) ● 言語モデル・語彙〔4件〕(NL/SLP合同)

(7) 統計的日本語形態素解析に対する拡張 HMM モデル
○浅原 正幸、松本 裕治(奈良先端大学院大学 情報科学研究科)

階層構造品詞体系を持つ統計的形態素解析に対し、HMM モデルの
拡張を行い、精度を向上させた。

(8) 日本語ディクテーション基本ソフトウェア(99年度版)の性能評価
河原 達也, 李 晃伸 (京大), 小林 哲則 (早稲田大),
武田 一哉 (名大), 峯松 信明 (豊橋技科大), 嵯峨山 茂樹 (北陸先端大),
伊藤 克亘 (電総研), 伊藤 彰則 (山形大), 山本 幹雄 (筑波大),
山田 篤 (ASTEM), 宇津呂 武仁, 鹿野 清宏 (奈良先端大)

(9) 読み正解コーパスのXML化とXSLTの利用
○山田 篤(京都高度技術研究所/通信総合研究所)

タグつきコーパスに付与されている読みの整備と、コーパスのXML化、
XSLTによる変換について述べる。

(10) 日本語略語の自動復元
○石井 直樹、平石 智宣、延澤 志保、斎藤 博昭、中西 正和(慶應大)

文書、辞書情報と簡単な規則を利用することにより、日本語で構成される
略語の復元を行う。

[13:00 ~ 14:30](第6研修室) ● 対話・コミュニケーション〔3件〕(NL/SLP合同)

(11) 電子メールを利用したコミュニケーションにおける討議スレッド
自動抽出法の実装と評価
○山見 太郎、村越 広享、島津 明、落水 浩一郎
(北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科)

電子メールを用いた討議から、言語的手がかりを元に、発話の連鎖を
自動抽出するアルゴリズムを実装し、評価した。

(12) 音声対話システムのための未知語の登録を考慮した言語モデルの構築
小暮 悟, 堀 賢史, 中川 聖一 (豊橋技科大)

(13) マルチドメイン音声対話システムの構築手法
長森 誠, 河口 信夫, 松原 茂樹, 外山 勝彦, 稲垣 康善 (名大)

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  • 関連URL:
    1. 自然言語処理研究会ホームページ(http://cl.aist-nara.ac.jp/staff/utsuro/SIGNL/index.html)
    2. FJK2000ホームページ(http://www.ipsj.or.jp/sig/fjk2000.html)
    3. 湘南国際村センター(http://www.shonan-village.co.jp/)
  • 研究会発表におけるプロジェクタの使用について
    APTi社製 InFocus LP425 というプロジェクタを用意いたします。マニュアルに記載されている対応周波数は以下のとおりです。

    Type    Resolution              Horizontal(KHz) Vertical(Hz)
    ------------------------------------------------------------
    VGA	640x400			24.83		57
    	640x480			31-48.42	60
    	640x350-480		37.86-43.27	85
    	720x400			70-85		31.47-37.93
    ------------------------------------------------------------
    SVGA	800x600			34.63-35.47	57
    	800x600			37.88-48.42	60
    	800x600(interlace)	31.01-31.49	90
    ------------------------------------------------------------
    XGA(*)	1024x768		47.62-54.05	60
    	1024x768		57.83-62.9	72-75
    	1024x768(incerlace)	35.05-36.06	87
    ------------------------------------------------------------
    Mac	832x624			49.73		75
    (*)800x600の簡易表示ですので、おそらく文字の判読は不可能です。
    

    参考: http://www.apti.co.jp/projector/lp425.html


照会先:松本 裕治, 宮田 高志 (奈良先端大)
作成日:平成12年4月5日