◎ 日 時 平成13年9月10日(月) 13:00~17:15
11日(火) 10:00~16:45
◎ テーマ 「自然言語処理と対話的情報検索」その他一般
◎ 会 場 慶應大学 三田キャンパス 北新館
〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
(http://www.mita.keio.ac.jp/index-j.html)
〔交通手段〕JR山手線・京浜東北線「田町駅」西口より徒歩8分
都営地下鉄三田線・浅草線「三田駅」より徒歩7分
〔連絡先〕原田 隆史(慶應義塾大学文学部)
Tel: (03)5427-1221, Fax: (03)5427-1578
【プログラム】(発表件数19件)
- 9月10日(月) ― 13:00 ~ 17:15 ―
- 9月11日(火) ― 10:00 ~ 16:45 ―
9月10日(月) ― 13:00 ~ 17:15 ―
1. 機械翻訳システムの評価と基準
田中 康仁(兵庫大学)
機械翻訳システムの初期からの研究を見ると開発も進み実用化にむけて
動き出している。ここでは機械翻訳システムの評価の基準の移り変わりと、
機械翻訳システムの今後の発展を考えるにあたって、どのように基準を
考えれば良いかを考察した。
2. 動的な翻訳規則と静的な翻訳規則を融合した音声翻訳手法の性能評価
○笹岡 久行(旭川高専)、荒木 健治(北海道大学)、
桃内 佳雄(北海学園大学)、栃内 香次(北海道大学)
帰納的学習を用いて獲得された動的な翻訳規則と人手により作成された
静的な翻訳規則の双方を利用する音声翻訳手法の提案及びその評価実験の
結果を報告する。
3. 対訳表現抽出における翻訳単位の比較
○山本 薫、松本 裕治(奈良先端大)
本稿では、対訳コーパスから対訳表現を自動抽出する際の翻訳単位の
影響について比較実験を報告する。対訳表現抽出のための、N-gram
モデルに基づく翻訳単位モデルを3つ用意し、検討する。
4. 日米対応特許コーパスを用いた対訳抽出手法
○福井 雅敏(1)、樋口 重人(1)、藤井 敦(2,3)、石川 徹也(2)
(1)(株)パトリス、(2)図書館情報大学、(3)科学技術振興事業団CREST
優先権主張に基づいて日本と米国に出願された対応特許を
対訳コーパスとして利用し,日英対訳の自動抽出および
運用に即した対訳辞書更新手法を提案する.
5. 素性間の共起性を検査する Co-training による語義判別規則の学習
○新納 浩幸(茨城大学)
Bootstrap 型の学習である Co-training を語義判別問題に応用する。
Co-training が要求する素性間の独立性の条件が現実的には厳しすぎるので、
追加事例の選択に素性間の共起性を考慮した。
6. 国語辞書の意味分類を利用した概念ベースにおける多義概念の分割
○山西 公一郎、小島 一秀、渡部 広一、河岡 司(同志社大学)
連想システムの基盤となる概念ベースにおいて,多義の概念の意味属性を
意味ごとに分割し,各概念が表す意味を一つにする新手法
7. 機械学習を用いたタイ語の品詞タグづけ
○村田 真樹、馬 青、井佐原 均(通信総研)
サポートベクトルマシンなどの機械学習手法を用いて
タイ語の品詞タグづけの問題を扱う.
8. 帰納的学習を用いた構文解析手法の旅行用英会話文における性能評価
○正富 欣之、荒木 健治、栃内 香次(北海道大学)
以前提案した構文解析手法において、旅行用英会話文を用いて
評価実験を行い、その結果について考察する。
9月11日(火) ― 10:00 ~ 16:45 ―
[10:00 ~ 12:00] ● 対話的情報検索 〔4件〕
9. 展望台システムによる複数文書の要約とWebページ集合への適用
○砂山 渡,谷内田 正彦(大阪大学)
検索結果として得られる複数文書を要約することで,
出力として得られている検索結果の理解を促し,再検索の支援を行なう.
10. 対話的に文書ランキングを調整できるWWW検索支援手法
○木下 敦史,仲川 こころ,高田 喜朗,関 浩之(奈良先端大)
文書のランキングをユーザが自由に調整できる手段を提供し,
WWW検索作業におけるユーザの心理的負担を軽減する手法を提案する.
11. モバイルサーチエンジンWithAirの試作と評価
○河合 英紀、赤峯 享、喜田 弘司、松田 克志、福島 俊一
(NECインターネットシステム研究所)
本稿では、入力キーワードから典型的な検索目的を推測し、適合サイトへ
ナビゲーションすることを特徴とするモバイルサーチエンジンを試作し、
評価結果を報告する。
12. 「SAIQA: 大量文書に基づく日本語質問応答システム」
○佐々木 裕、磯崎 秀樹、平 博順、平尾 努、賀沢 秀人、鈴木 潤、前田 英作
(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
大量文書に基づいて質問に答える日本語質問応答システム
SAIQAの構成とその評価結果を述べる.
[13:00 ~ 15:00] ● 言語分析・情報検索 〔4件〕
13. 著者判別に有効な特徴量の組み合わせ
○吉田 篤弘、延澤 志保、斎藤 博昭(慶應義塾大)
複数の要素を著者の特徴量として選択、複合する事による
より汎用的で精度の高い著者判別の手法について述べる。
14. 開発した技術をアピールする表題のつけ方
○千田 恭子、篠原 靖志(電力中央研究所)
技術成果の発信における一般読者にアピールしやすい表題のつけ方を
探るため、新聞の見出しを分析した結果について報告する。
15. 質問応答事例検索のための談話構造の認定
○柳瀬 隆史(富士通研)、木田 敦子(計量計画研)、
難波 功、落谷 亮(富士通研)
メール自動回答を目標に開発中の質問応答事例検索システムに関し、
検索精度向上に寄与すべく拡充した談話要素認定ルール等について報告する。
16. 概念間の関連度に基づく情報ランク付けを用いた情報検索法
○藤井 啓彰、渡部 広一、河岡 司(同志社大)
概念ベースと重み付き関連度計算を用いて文書にランク付けを
行って,より適切な情報を検索する手法.
17. 出現頻度と連接頻度に基づく専門用語抽出
○湯本 紘彰、森 辰則(横浜国立大学)、中川 裕志(東京大学)
専門分野コーパスからの専門用語抽出方法として1)用語の出現頻度、と
2)用語を構成する各語基の左右の連接頻度、を組み合わせた方法を提案し、
NTCIR1のTMRECタスクのコーパスによって評価した。
18. 係り受けの制約と優先規則に基づく数量表現抽出
○藤畑 勝之、志賀 正裕、森 辰則(横浜国立大学)
係り受けの制約と優先規則を併用することにより、
<数量,物,属性>の組を抽出する精度の向上を検討する。
19. 英文科学技術文における単純名詞句決定法の比較
○武田薫、石野明、竹田正幸、松尾文碩(九州大学)
英文中の単純名詞句をコーパスから機械的に算出できる指標により
決定する方法を示し、規則に基づく手法と遜色のない決定精度を
持つことを示す。
照会先:松本 裕治 (奈良先端大)
宮田 高志 (サイバーアシスト研究センター)
作成日:平成13年7月5日