◇ 第149回 自然言語処理研究会

◎日 時 平成14年5月23日(木) 10:00~16:45
24日(金) 10:00~17:00
(24日は音声言語情報処理研究会(SLP)と合同開催)

◎会 場 千葉大学 人文社会系総合研究棟 マルチメディア会議室
〒263-8522 千葉県千葉市稲毛区弥生町 1-33
(千葉大学案内ページの中からキャンパスマップを参照すると21番の建物)

〔交通手段〕 JR西千葉駅北口徒歩約1分
京成みどり台駅徒歩約10分

〔連絡先〕 堀内靖雄(千葉大学 自然科学研究科 情報科学専攻)
Tel:043-290-3300 Fax:043-290-3269


【プログラム】(発表件数20件)

5月23日(木) ― 10:00 ~ 16:15 ―
 [10:00 ~ 12:00] ● 抽出,分類         〔4件〕
 [13:30 ~ 15:00] ● 言い替え,生成       〔3件〕
 [15:15 ~ 16:15] ● 解析            〔2件〕
5月24日(金) ― 10:00 ~ 17:00 ―
 [10:00 ~ 12:00] ● 要約・検索         〔4件〕
 [13:15 ~ 15:15] ● 音声対話1         〔4件〕
 [15:30 ~ 17:00] ● 音声対話2         〔3件〕


5月23日(木) ― 10:00 ~ 16:45 ―

[10:00 ~ 12:00] ● 抽出, 分類          〔4件〕

1. SVMに基づく固有表現抽出の高速化
○磯崎秀樹, 賀沢秀人(NTT)

SVMを用いた固有表現抽出は高精度だが遅い。そこで処理速度を大幅に向上
させる方法を提案する。

2. WWWは百科事典として使えるか? -大規模コーパスの構築-

○藤井 敦(図書館情報大学/CREST),伊藤 克亘(産業技術総合研究所/CREST),
石川 徹也(図書館情報大学)

ウェブから用語説明を抽出し,10万語の事典コーパスを構築した.
構築方法,評価,今後の展望について説明する.

3. 系列パターンマイニングによる対訳表現抽出

○山本 薫, 工藤 拓, 坪井祐太, 松本裕治(奈良先端科学技術大学院大学)

本稿では、対訳表現抽出をデータマイニング分野で研究されている
系列データマイニング問題とみなし適用する。

4. 文書分類への二次元クラスタリングの適用
○高村大也、松本裕治(奈良先端科学技術大学院大学)

文書と単語の両方をクラスタリングすることで、
よりもっともらしい文書の確率モデルを見つけると同時に、
スパースネスを解消し、分類の精度を向上させる方法を提案する。

[13:30 ~ 15:00] ● 言い替え,生成         〔3件〕

5. 語彙的言い換えに必要な知識の部品化
○藤田 篤, 乾 健太郎(奈良先端大)

言い換えに用いられる知識をプリミティブな部品として定義・実装し,
それらを組み合わせることによってさまざまな語彙的言い換えを実現した.

6. 受け身/使役文の能動文への変換における機械学習を用いた格助詞の変換
○村田 真樹,井佐原 均(通信総研)

教師信号借用型手法も一部用いて受け身/使役文の能動文への変換に
おける格助詞の変換を行なう.

7. 統計的手法に基づくWebページからのヘッドライン生成
○廣嶋伸章, 長谷川隆明, 山崎毅文
(日本電信電話株式会社 NTTサイバースペース研究所)

trigramと単語の重要度を組み合わせた統計モデルを用いて
Webページからヘッドライン生成を行う。

[15:15 ~ 16:45] ● 解析            〔3件〕

8. プランニングの知識を用いた照応・省略解決
○志賀 聡子, 徳永 健伸, 田中 穂積
(東京工業大学 情報理工学研究科)

プランの前提条件と効果の関係を用いて,ロボットを操作する指令に
含まれる照応・省略表現を解決する手法を提案する.

9. Support Vector Machine を用いた決定性上昇型構文解析
○山田寛康, 松本 裕治(奈良先端科学技術大学院大学)

Support Vector Machine を用いて決定的でボトムアップに構文木を構築する
解析アルゴリズムを提案し、Penn Treebank を使用した評価実験について報告
する。

5月24日(金) ― 10:00 ~ 17:00 ―

[10:00 ~ 12:00] ● 要約・検索          〔4件〕

10. 手がかり句を用いた特許請求項の修辞構造解析
○新森 昭宏, 奥村 学, 丸川 雄三, 岩山 真 (東工大)

特許請求項記述で多用される表現を手がかり句として利用した修辞
構造解析について、その手法と評価について報告する。

11. 単語の文書頻度と文の長さを利用した抄録縮約方式
○小峰 恒, 絹川 博之 (東京電機大), 中川 裕志 (東大)

抄録をさらに縮約するための、単語の文書頻度と文の長さを組み合わせた方式
とその実験評価を述べる。

12. 講演の書き起こしに対する統計的手法を用いた文体の整形
○下岡 和也, 河原 達也, 奥乃 博 (京大)

統計的機械翻訳の枠組みに基づいて、話し言葉を書き言葉
に変換する方法を提案し、講演の書き起こしに適用した結
果について報告する。

13. 文音声によるクエリーを用いた音声文書検索システムの試作
○西崎 博光, 中川 聖一 (豊橋技科大)

音声文書データベースから自然文の音声質問を使って文書
を検索するシステムの試作を行った.孤立単語発声の入力
と比べると文発声の方が認識率が良く,単純なシステムで
も十分な検索精度を得た.

[13:15 ~ 15:15] ● 音声対話1          〔4件〕

14. (招待講演) アニメーション生成のためのレキシコンの構築
○徳永 健伸 (東工大)

15. 逐次理解を行う音声対話システムの発話理解評価法
○東中 竜一郎, 宮崎 昇, 中野 幹生, 相川 清明 (NTT)

逐次理解を行う音声対話システムにおいて、
理解状態の更新情報をもとに談話理解を評価する手法を提案する。

16. 決定木学習による音声対話システムのための話者交代判定法
○佐藤 玲, 東中 竜一郎, 田本 真詞, 中野 幹生, 相川清明 (NTT)

複数の数値とシンボル変数から決定木を用いてシステムのターン取得
タイミングを決定する方法を提案する。

17. シナリオ記述を状況に依存して実行する対話エージェントのアーキテクチャ
○高田 司郎, 山口 毅 (ATR), 河原 達也 (京大), 間瀬 健二 (ATR)

利用者とエージェントのインタラクションをシナリオとして
記述し、そのシナリオをプランとして状況に依存して実行す
る音声対話エージェントのアーキテクチャを提案する。当研
究は、マルチモーダルな知覚器を持った合理的エージェント
の実現を目指している。 

[15:30 ~ 17:00] ● 音声対話2          〔4件〕

18. 電話音声による列車時刻問合せシステムの評価
○山崎 一孝, 伊東 伸泰, 西村 雅史 (日本IBM)

システムを研究所内で公開し,精度を評価する.同時に得
られる問合せ音声の書き起こし文を用いて言語モデルと統
計パーサーを再学習させ,改善度を評価する.

19. 同時処理タスクの難易度の変化における言語能力への影響
○岩本 善行, 水谷 誠, 由浅 裕規, 伊藤 敏彦, 甲斐 充彦, 小西 達裕,
伊東幸宏 (静岡大)

対話と同時に別タスクを行う状況において、別タスクの難
易度を変化させることによる被験者の発話の言語的・音響
的特徴への影響についての分析を行う。

20. 汎用LVCSRを用いた対話音声の認識
○新田 恒雄, 浅見 弘道, 福田 隆, 桂田 浩一 (豊橋技科大)

対話内容がVoiceXMLなどにより記述される場合を前提に,汎
用のLVCSRソフトウエアの出力から,対話内容をスポッティ
ングする方式を提案する。道案内タスクでの評価実験結果を
報告する。

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照会先:奥村 学 (東工大)
作成日:平成14年3月15日


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