◎日 時 平成14年11月12日(火) 10:00~17:15
13日(水) 9:30~16:15
◎会 場 大阪大学言語文化研究科大会議室(大阪大学豊中キャンパス)
豊中市待兼山町1-8
〔交通手段〕阪急宝塚線梅田駅より石橋駅下車(急行電車所要時間18分)徒歩15分
大阪(伊丹)空港よりモノレールで芝原駅下車(所要時間6分)徒歩10分
キャンパスマップはこちら.
◎問い合わせ先
- 研究会に関すること
奥村学(東京工業大学)
Tel:045-924-5067, Fax:045-924-5961 - 会場に関すること
成田一(大阪大学言語文化部)
Tel:06-6850-5889, Fax:06-6850-5865
【プログラム】(発表件数23件)
【プログラム】(発表件数23件)
11月12日(火) ― 10:00 ~ 17:15 ―
[10:00 ~ 12:00] ● 抽出 〔4件〕
[13:00 ~ 15:30] ● 解析 〔5件〕
[15:45 ~ 17:15] ● 要約, 言い換え, セグメンテーション〔3件〕
11月13日(水) ― 9:30 ~ 16:15 ―
[ 9:30 ~ 12:00] ● 検索, テキスト処理 〔5件〕
[13:00 ~ 14:30] ● 言語分析, 基礎 〔3件〕
[14:45 ~ 16:15] ● 獲得, 応用 〔3件〕
[10:00 ~ 12:00] ● 抽出 〔4件〕
1. 文章構造解析による新聞記事からの事件情報抽出
○金山淳一, 北條孝, 田村直良(横浜国立大学大学院環境情報学府)
事件記事の解析により、加害者、被害者、警察それぞれの行動、お
よびそれらの相互関係を記述するフレームを抽出する。
2. 手順の説明を含む箇条書きを抽出するための手がかり分析
○武智峰樹(富士通(株)/奈良先端大), 徳永健伸(東工大), 松本裕治(奈
良先端大), 田中穂積(東工大)
Webページが含む箇条書きの集合から、手順を説明した箇条書き
だけを優先的に選ぶための手がかりを分析した。
3. Japanese name finder based on Incremental Parser (1)
Li Liyang(Northern Jiaotong University), ○Tateno Masakazu(Fuji
Xerox Co., Ltd.)
This paper introduces a simple method to find person names from
Japanese text. It only needs to collect necessary syntactic
information and write simple rules for the parser to extract person
names. The speciality is that it imports the information if a Kanji
character can be used in name or not to help to complete the task.
The result is good.
4. Japanese name finder based on Incremental Parser (2)
Wang Xinkai(Northern Jiaotong University), ○Tateno Masakazu(Fuji
Xerox Co., Ltd.)
This paper introduces a simple method to find organization names from
Japanese text. The method includes collecting the specific words,
identifying specific part of speeches and describing layered rules to
construct the names. We got good results by this method.
5. センタリング・モデルに基づいた対話におけるゼロ代名詞の解釈
○茂木和洋, 佐藤滋(東北大学大学院国際文化研究科), 仁科弘之(埼玉大
学教養学部)
談話における焦点の推移をセンタリング・モデルに基づきモデル化
し, 対話におけるゼロ代名詞の解釈の多義性を予測する.
6. 音声対話用構文解析器の頑健性の評価
○船越孝太郎, 徳永健伸, 田中穂積(東京工業大学 大学院情報理工学研究科)
我々が提案した、自己修復等の話し言葉の不適格性に対処する手法
を、誤認識を含む音声認識結果に対して評価した。
7. 意味構造テンプレートを用いた口語文の意味解析手法の提案
○菊池久一, 槫松理樹, 藤田ハミド(岩手県立大学大学院ソフトウェア情
報学研究科)
動詞を核とした意味構造テンプレートを用いて、自由な表現 が用
いられる口語文の意味解析を行う手法を提案する。
8. Support Vector Machine を用いた英語依存構造解析
○山田寛康(北陸先端科学技術大学院大学), 松本裕治(奈良先端科学技術
大学院大学)
Penn Treebank の句構造木を主辞規則を用いて依存木に変換し,
Support Vector Machines (SVM) を用いて依存構造の学習を行う.
学習したSVMを用い て決定的に依存木を構築する解析器を実装し,
その評価実験について報告する.
9. 情報検索手法を利用した語義判別問題の高速解法
○新納浩幸、佐々木稔
(茨城大学工学部システム工学科、茨城大学工学部情報工学科)
語義 C の訓練事例群を語義 C の文書、評価事例をクエリとみなし、情報検索
手法により語義判別問題を解く。Shepard 法と等価となり、学習を必要とせず、
しかも、各事例との距離を求める必要もないため、高速処理が可能である。
[15:45 ~ 17:15] ● 要約, 言い換え, セグメンテーション 〔3件〕
10. 情報利得比に基づく語の重要度とMMRの統合による複数文書要約
○佐々木拓郎(横浜国立大学 大学院 環境情報学府), 森辰則(横浜国立大
学 大学院 環境情報研究院)
文書間の類似性構造に基づく重要文抽出により内容の網羅性を確保
しつつ、抽出文を話題毎に整理する事で可読性の向上を検討する.
11. SD式意味モデルにおける概念体系を利用した単文の言い換えと評価方法の提案
○峯脇さやか, 新見道治, 河口英二(九州工業大学工学部)
SD式意味モデルの概念体系を利用して,深層構造を考慮した単文の
言い換え手法及び評価方法を提案する.
12. 関連記事を利用したテキストセグメンテーション
○西脇正通, 田中英輝(ATR音声言語コミュニケーション研究所)
ニュース解説番組の書き起こしデーターをテキストセグメンテーシ
ョンするために、その各文に対して放送ニュース原稿などの異なる
コーパスから関連記事を抽出し、その情報を利用する実験を行った。
[9:30 ~ 12:00] ● 検索, テキスト処理 〔5件〕
13. 多文書間の共通性の分析
○川谷隆彦(日本ヒューレット・パッカード)
2つ以上の文書がどの程度内容を共有するか、及び、各文が文書間
の共通の内容とどの程度近いかを表す尺度(共通度)を提案する
14. 2単語連結表現を用いた検索方式の提案
○北川結香子, 桑原恒夫, 玉城幹介, 国分利直(NTTアクセスサービス
システム研究所)
検索の対象となる文書(Q-A集を想定)に本研究で提案する「2単語
連結表現」形式によりインデックスを付与することにより,検索時
の精度の向上を図る検索システムの提案を行う.
15. 事物間関係の推定における文書内頻度を考慮した補完類似度の性能評価
○山本英子, 内山将夫, 井佐原均(通信総合研究所)
出現パターンの包含関係から事物間関係を推定する手法において文
書内頻度を考慮した場合の推定能力を評価する。
16. 新聞記事検索における観点を考慮したクエリー拡張手法
○高野敦子(兵庫大学), 平井誠(大阪市大)
検索時に分野を指定することにより,それに対応する情報源(事典など)を
用いたクエリー拡張を行う仕組みを示し,実験によりその効果を検証する.
17. web検索に基づく動的KWIC
○田中久美子(東京大学大学院情報学環), ○山本真人(東京大学大学院
情報学環), 中川裕志(東京大学情報基盤センター)
web上の検索を用いて語彙の用法を調べるツールを開発したので報告する。こ
のツールは、語彙の用法を検索エンジンから動的に得るもので、コーパスや辞
書などを一切ツール内に持っていない点に特徴がある。このため、多言語に簡
単に応用できるなどの利点がある。評価結果と共に動作する様子を示す。
[13:00 ~ 14:30] ● 言語分析, 基礎 〔3件〕
18. 条件付到達可能性の拡張TRIE構造による表現について
○笠晃一, 横田将生(福岡工業大学情報工学部管理情報工学科)
到達可能性の自然な拡張である条件付到達可能性の内部表現を圧縮
することにより、効率の向上を試みた。
19. メタファの枠組みを利用した学習者の誤用する英語前置詞句の分析
○石井康毅(東京外国語大学大学院地域文化研究科)
日本人学習者の英語コーパスと英語母語話者のコーパスから、学習
者にとって理解の難しい比喩表現(いわゆるメタファ)を抽出し、学
習者に効果的に提示する方法を提案する。
20. 後続要素を予告する表現の分析
○木田敦子(通信・放送機構/通信総合研究所), 山本英子(通信総合研究
所), 井佐原均(通信・放送機構/通信総合研究所)
古語には後続要素を予告する表現として係り結びがあった。係り結
びが消滅した現代語では、 ある種の副詞などが古語の係助詞と似
た役割を果たしているとの指摘があるので、 これらの分析を行う。
21. ニュース記事に出現する用語と説明文の意味関係自動獲得
○山田一郎, 住吉英樹, 柴田正啓(NHK放送技術研究所)
ニュース記事から抽出した用語とその説明の関係を、語の意味記述
を体系付けたQualia Structureに分類する手法を提案する。
22. ユーザ文書を用いた個別かな漢字変換支援
○田中久美子, 早川大地(東京大学大学院情報学環), 武市正人(東京大学
大学院情報理工学研究科), 玉井哲雄(東京大学大学院情報学環)
かな漢字変換システムにおいては辞書に未登録の語彙は変換が不可
能である。多様な文体での文書入力を行う際にはこの点が大きな問
題となる。そこで、少量のユーザ文書をかな漢字変換システムにも
たせることにより、ユーザ固有の文書入力を支援する機構を提案し、有効
性と共に報告する。
23. ベクトル空間モデルを用いた参考文献の同定
○堀部史郎, 新保仁, 松本裕治(奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科)
OCRで読みとられた論文の参考文献リストの各文献が、論文データ
ベースのいずれの文献を指すかを判定する。
作成日:平成14年9月9日