◇ 第153回 自然言語処理研究会

◎日 時 平成15年1月20日(月) 10:30~17:00
21日(火) 10:00~16:30

◎会 場 青山学院大学 青山キャンパス 総合研究所ビル 10階 第18会議室
〒150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25

〔交通手段〕JR山手線、東急線、京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩10分
地下鉄「表参道駅」より徒歩5分
周辺地図(会場は青山キャンパス)
キャンパスマップ(右下の「総研ビル」が会場)

◎問い合わせ先

  • 研究会に関すること
    白井清昭(北陸先端大)
    Tel: (0761)51-1216, Fax: (0761)51-1216
  • 会場に関すること
    近藤泰弘(青山学院大学)
    Tel: (03)3409-7692, Fax: (03)3409-8005

【プログラム】(発表件数20件)

1月20日(月) ― 10:30 ~ 17:00 ―
 [10:30 ~ 12:00] ● 要約            〔3件〕
 [13:15 ~ 14:45] ● 解析・知識表現       〔3件〕
 [15:00 ~ 17:00] ● 抽出・文書分類       〔4件〕
1月21日(火) ― 10:00 ~ 16:30 ―
 [10:00 ~ 12:00] ● 会話・感性情報処理     〔4件〕
 [13:15 ~ 14:15] ● 機械翻訳          〔2件〕
 [14:30 ~ 16:30] ● 言語分析・知識獲得     〔4件〕


1月20日(月) ― 10:30 ~ 17:00 ―

[10:30 ~ 12:00] ● 要約              〔3件〕

1. Web新聞記事の要約とその携帯端末向け記事による評価
  ○大森岳史, 増田英孝(東京電機大学), 中川裕志(東京大学)

  Web新聞記事を係り受け解析の結果を使って要約し、 そのWeb記事
  に対応付けした携帯端末向け記事によって評価した。

2. 文節間係り受け整合度と文節重要度を用いて自動簡約した
  日本語文の主観評価
  ○諸岡祐平, 小黒玲, 高木一幸, 尾関和彦(電気通信大学)

  日本語文を,「提案法による自動簡約」,「人による簡約」,
  「ランダム簡約」,の3つの方法で簡約し,主観評価を行った.

3. 反復語句と主要深層格に基づく要約システムABISYSの開発
  ○矢後友和, 原田実(青山学院大学)

  原文の反復語句を抽出し、反復語句と主要な意味関係にある重要
  語を抽出し、これらを原文の表現に従って要約文として生成する。

[13:15 ~ 14:45] ● 解析・知識表現       〔3件〕

4. 意味解析システムSAGEのWeb化と連体・使役・受身における解析精度向上
  ○井村裕, 沓掛俊樹, 佐藤直美, 原田実(青山学院大学)

  意味解析における概念体系・概念記述・共起辞書の引き方を工夫し、
  連体節と使役・受身における語意・格決定の精度を向上した。
  また意味解析システムをweb化し公開した。

5. 概念間の類似度と語間距離に基く先行詞の判定システムAnasys/D
  ○村松孝彦, 山岸謙治, 原田実(青山学院大学)

  指示詞と関係の深い動詞・名詞の共起事例中の指示詞にあたる語
  (が係る語)と先行詞候補の上位概念間の類似度と語間距離に基
  づいて照応解析を行うシステムAnasysを作成した。

6. PLSAによる確率的概念空間の評価
  ○持橋大地, 松本裕治(奈良先端大)

  語彙の意味的まとまりを表す写像として確率的意味表現が従来のベ
  クトルモデルより優れていることを示し、AICによる次元決定につ
  いてふれる。

[15:00 ~ 17:00] ● 抽出・文書分類         〔4件〕

7. 日本語固有表現抽出における冗長的な形態素解析の利用
  ○浅原正幸, 松本裕治(奈良先端大)

  日本語固有表現抽出における語の単位の問題に対する解決手段を提
  案する

8. ウェブを利用した関連用語の自動収集
  佐藤理史, ○佐々木靖弘(京都大学)

  重要語抽出と2つのフィルターを用いて、与えられた用語に強く関
  連する専門用語をウェブから自動収集する。

9. Webページ中のテキストと表からの重要個所抽出
  ○佐藤慎哉(名古屋大学), 山村毅(愛知県立大学), 工藤博章, 松本哲也,
  竹内義則, 大西昇(名古屋大学)

  Webページ中のテキストと表から頻度情報や言葉の上位概念情報、
  文中や表中での働きを考慮して重要個所を情報の信頼度を考慮して
  抽出する。

10. 頻度統計と概念辞書を用いた文章の類似性の定量化
  ○深谷亮(名古屋大学), 山村毅(愛知県立大学), 工藤博章, 松本哲也,
  竹内義則, 大西昇(名古屋大学)

  ある文章が、他人の文章を真似して書かれたものかどうかを判断す
  るための文章間距離の計算法を提案する。

1月21日(火) ― 10:00 ~ 16:30 ―

[10:00 ~ 12:00] ● 会話・感性情報処理       〔4件〕

11. 概念ベースを用いた常識場所判断システムの構築
  ○杉本二郎, 渡部広一, 河岡司(同志社大学)

  自然言語の意味理解を助けるため,会話文中の場所を表す語を判断
  し,存在物と役割を連想するメカニズムの提案

12. 常識判断システムを用いた会話意味理解方式 ~会話文からの場所推定~
  ○篠原宜道, 渡部広一, 河岡司(同志社大学)

  概念処理に基づく常識判断システムを用い、会話内容からコンピュー
  タに場所を理解させる方式の提案。

13. 印象に基づく楽曲検索:自然言語インタフェースの実現
  ○熊本忠彦, 太田公子(通信総合研究所)

  検索条件となる楽曲の印象を日本語で入力できる「印象に基づく楽
  曲検索」システムを開発した。本発表では、自然言語インタフェース
  の全体像を示すとともに、自由かつ自然な印象表現・程度表現の
  意味理解手法を提案する。

14. 「お客様の声」に含まれるテキスト感性表現の抽出方法
  ○舘野昌一(富士ゼロックス)

  企業にとって、お客様からの問い合わせや意見は貴重な情報である。
  特に満足・不満足、あるいは肯定・否定の表現は、企業の俊敏な
  対応を必要とする場合が多い。そこでこのような表現(感性表現)を
  抽出する方法を提案する。

[13:15 ~ 14:15] ● 機械翻訳            〔2件〕

15. 日英対訳パターンの自動抽出法
  ○道祖尾太祐, 村上仁一, 徳久雅人, 池原悟(鳥取大学)

  機械翻訳において、パターンを用いた翻訳を実現するため日英対訳
  パターンを作成する必要がある。しかし、膨大な量の作成は人手で
  は困難であるので、自動的に作成する方法が必要となる。 そこで
  本研究では、対訳コーパスから日英のパターンを抽出し、パターン
  を含む文の文番号を比較することで、パターンを自動的に対応づけ
  る方法を提案する。

16. 結合価文法による動詞と名詞の訳語選択能力の評価
  ○金出地真人, 徳久雅人, 村上仁一, 池原悟(鳥取大学)

  機械翻訳において複数の訳語を持つ語の訳語選択は困難で、翻訳の
  精度を下げる原因となる。その解決方法として結合価文法によるパ
  ターン翻訳があるが、その精度は定量的に検証されていない。そこ
  でIPALの基本動詞・名詞を対象に結合価文法の訳し分け能力を定量
  的に検証し、その効果と限界を明らかにした。

[14:30 ~ 16:30] ● 言語分析・知識獲得       〔4件〕

17. 表題の表現が読者の関心に与える影響分析
  ○千田恭子, 篠原靖志(電力中央研究所), 奥村学(東京工業大学)

  技術成果をアピールし易い表題を明らかにするため、論文表題・新
  聞見出しの表現パターンに基づく表題の印象を、アンケート分析し
  た結果について報告する。

18. 日本語文の規格化
  ○佐藤理史, 土屋雅稔, 村山賢洋, 麻岡正洋, 王晴晴(京都大学)

  文の平易度の自動判定に必要な基準を、3段階、4部門(漢字、
  語彙、文法、数量的複雑さ)の規格として定義する。

19. 国語辞典とシソーラスの統合
  ○正津康弘, 徳永健伸, 田中穂積(東京工業大学)

  語釈文の上位語の頻度情報を用いて国語辞典の語義をシソーラスの
  意味クラスに対応付け手法を提案する.

20. 系列パターンマイニングを用いた有効な素性の組み合わせの発見
  ○工藤拓, 松本裕治(奈良先端大)

  カーネルに基づくSVMでは,素性空間が陰に表現され,有効な素性
  の分析が 困難である.本発表では,有効な素性の組み合わせを効
  率よく発見, 提示する手法を提案し,単語分割等の自然言語処理タ
  スクでその有効性を示す.

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作成日:平成14年11月15日