◇ 第167回 自然言語処理研究会

※ 第56回音声言語情報処理研究会との共催です。

◎日 時 平成17年5月26日(木) 13:20 ~ 17:35
27日(金) 10:00 ~ 17:20

◎会 場 東京工科大学 研究棟A303(26日), 研究所棟KE202(27日)
〒192-0982 東京都八王子市片倉町1404-1
交通案内
26日と27日で会場が異なりますので御注意下さい。

◎問い合わせ先

  • 研究会に関すること
    白井清昭(北陸先端大)
    Tel: (0761)51-1216, Fax: (0761)51-1216

【プログラム】(発表件数20件)

  • 一般発表 (14件)
  • 合同セッション「対話」(6件)
    「対話」を対象とした研究は古くから盛んに行われており、現在でも重要な研究課題のひとつとなっています。また、対話システムを構築する際には音声処理、言語処理の両方が重要な要素技術となります。そこで、「対話」をテーマとした合同セッションを企画いたしました。音声、言語の両分野の研究者による議論の場となれば幸いです。奮って御参加下さい。

5月26日(木) ― 13:20 ~ 17:35 ―
[13:20 ~ 15:20] ● 抽出(1)               〔4件〕
[15:35 ~ 17:35] ● マルチモーダル、コーパス・言語モデル  〔4件〕
[18:00 ~ 20:00] 懇親会

5月27日(金) ― 10:00 ~ 17:20 ―
[10:00 ~ 12:00] ● 解析、QA、言語調査          〔4件〕
[13:00 ~ 16:00] ● 合同セッション「対話」         〔6件〕
[16:20 ~ 17:20] ● 抽出(2)               〔2件〕


5月26日(木) ― 13:20 ~ 17:35 ―

[13:20 ~ 15:20] ● 抽出(1)               〔4件〕
1. 話し言葉における出現位置情報を用いたキーワード抽出
  ○福田雅志, 延澤志保, 太原育夫(東京理科大学)

  話し言葉には作者の意図する章や段落が存在しない.そこで語の出
  現傾向によって話題の変更点を推定し,語に重み付けを行う.

2. Automatic extraction of fixed multiword expressions
  ○Campbell Hore, 浅原正幸, 松本裕治(奈良先端大)

  英語の複合語表現の抽出と品詞推定のための手法の提案と実験結果
  について報告する。

3. 単語の出現頻度に着目した病院評判情報の分析
  ○和多太樹, 関隆宏, 田中省作, 廣川佐千男(九州大学)

  Web上の病院評判情報を対象とし、そこに現れる特徴的な単語の抽
  出実験を行った。

4. Stackingの効率的な学習方法と日本語固有表現抽出での評価
  ○岩倉友哉(富士通研究所)

  Stackingにおいて,一段目で利用する複数分類器の振舞を二段目で
  効率的に学習する方法を提案する.

[15:35 ~ 17:35] ● マルチモーダル、コーパス・言語モデル  〔4件〕
5. 音声と手書き文字の同時入力インターフェース
  ○中川 竜太, 小林 唯, 小林 隆二, 篠田 浩一, 古井貞煕 (東工大)

  しゃべりながら書くという音声と手書き文字の同時入力による雑音
  に頑健なインタフェースを実際に収録したデータで評価した。

6. マルチモーダル対話システムにおけるユーザ環境情報の利用
  ○大隈祐治, 桂田浩一, 新田恒雄(豊橋技科大)

  マルチモーダル対話システムにおいて、GPS情報やユーザの表情、
  ユーザプロファイルなどを取り扱うためのシステムアーキテクチャ
  を検討する。

7. 音声処理と顔画像処理を統合した対話映像からの笑いの認識
  ○伊藤 彰則、王 欽悦、鈴木 基之、牧野 正三(東北大)
  
  笑い声などの非音声の識別は、対話処理において重要である。本稿
  では、音声認識と顔画像認識とを組み合わせることによって、人間
  同士の対話の映像から笑い顔と笑い声を認識する手法を提案する。

8. 音声翻訳のための中国語対話コーパスの整備とその評価
  ○胡新輝(ATR), 劉敏(北京NEC),
  山本博史(ATR), 菊井玄一郎(ATR)

  中日音声翻訳のための中国語旅行対話コーパスのセグメンテーショ
  ン、品詞タグ付けおよび言語モデルについて述べる。

5月27日(金) ― 10:00 ~ 17:20 ―

[10:00 ~ 12:00] ● 解析、QA、言語調査          〔4件〕
9. 統語森に対応する圧縮共有型依存構造「依存森」について
  ○平川秀樹(東芝)

  文解析を統合的に行なう選好依存文法(PDG)で採用し、可能な全依
  存木を圧縮共有保持するデータ構造「依存森」について述べる。

10. 選好依存文法(PDG)における文解析能力の評価方式について
  ○平川秀樹(東芝)

  依存構造を出力とする曖昧性内蔵型文解析システムの総合解析能力、
  曖昧性解消能力などの評価指標とその実験結果について述べる。

11. 良くある質問(FAQ)でのコンテンツ・統語検索を組み合わせた自然言語質疑応答システム
  陳亮(Univ. of Northern British Columbia),
  ○徳田尚之, 候平魁(サン・フレア), 永井明(宇都宮大学),
  鄭然(Univ. of Northern British Columbia)

  コンテンツ(差分LSI法)・語彙(テンプレートマッチング)検索
  を組み合わせ、同義語辞書に頼らない自然言語による、大型FAQ
  システムの新しい質疑応答検索システムを構築した。

12. 文書内に現れる因果関係の出現特性調査
  ○乾孝司, 奥村学(東京工業大学)

  言語テンプレートを用いて一定量の文書に因果関係情報を付与し,
  文書内に現れる因果関係の出現特性を調査した.

[13:00 ~ 16:00] ● 合同セッション「対話」         〔6件〕
13. 音声対話システムにおける音韻的類似表現の混同を防ぐための確認の自動生成
  ○浜辺 良二,駒谷 和範,尾形 哲也,奥乃 博 (京大)

  音声対話システムでは、音韻的に紛らわしい単語に関する確認を
  ユーザが聞き間違うことも問題となる。これを防ぐための確認の表
  現を自動的に生成する。

14. 『日本語話し言葉コーパス』における自己修復部(Dタグ)の自動検出および修正
  下岡 和也, ○河原 達也(京大), 内元 清貴, 井佐原 均(NICT)

  CSJでは,繰り返しや言い直しなどの自己修復部の文節に対し,Dタ
  グと呼ばれるタグを付与している.このDタグが付与されている自
  己修復部の検出を行い,文編集においてそれらの文節をどのように
  処理すべきかについて考察を行う.

15. 音声認識率や状況の違いによる音声対話の言語的・音響的特徴の比較
  ○伊藤敏彦、山田真也、荒木健治(北海道大学 情報科学研究科)

  カーナビタスクでの音声対話において、音声認識率の違いや別タス
  クの有無、対話相手の違いによるユーザ発話の言語的・音響的な違
  いを分析した。
  
16. ドメイン限定質問応答システムの対話制御
  ○Matthias Denecke(NTT), 安田宜仁(NTT)

  対話型ドメイン限定質問応答システムにおける統計的手法に基づ
  く対話制御の方法を提案し,コーパスを用いた評価結果を示す.
  合同セッションでの発表を希望します.

17. 表現メディアとしてのディジタルヒューマンのための環境依存発話に関する検討
  ○亀田弘之、飯田仁(東京工科大)

  サイバー空間内にディジタルヒューマンを配置する知識システム
  と、サイバー空間と実世界の両環境に依存する環境依存発話につ
  いて報告する。

18. 決定木に基づく対話行為のタグ付け支援
  ○白井清昭, 洪陽杓(北陸先端大)

  比較的少量のデータで学習された決定木をもとに、人間による対話
  行為のタグ付け作業を支援するツールについて報告する。

[16:20 ~ 17:20] ● 抽出(2)               〔2件〕
19. 新聞記事中の事故・事件名の自動抽出
  ○野畑周, 佐田いち子(シャープ), 井佐原均(情報通信研究機構)

  情報抽出や自動要約の要素技術として、特定の事件や事故を示す
  表現を対象とした自動抽出方法の提案と評価を示す。

20. 語彙的連鎖からの名詞照応連鎖の抽出
  ○杉原大悟, 増市博, 大熊智子(富士ゼロックス)

  日本語名詞照応解析においては照応性の判定が問題となる。類似文
  字列集合から照応連鎖を得るためのルールについて実験と分析を報
  告する。

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作成日:平成17年3月28日