◇ 第175回 自然言語処理研究会

第84回情報学基礎研究会との共催です.

◎日時 平成18年9月12日(火) 9:30 ~ 16:45
13日(水)10:00 ~ 16:45

◎会場 工学院大学
〒163-8677 新宿区西新宿1-24-2
高層棟 28階 第1・第2会議室
http://www.kogakuin.ac.jp/map/shinjuku/index.html

[交通手段]
JR・京王線・小田急線・東京メトロ丸の内線・都営新宿線 新宿駅西口より徒歩5分
都営地下鉄大江戸線都庁前駅直結

[連絡先]
建石由佳(工学院大学 情報学部 コンピュータ科学科)
Tel:03-3340-0327 Fax:03-3348-3486
E-mail yucca AT cc.kogakuin,ac,jp
(なるべく電子メイルでお願いします)

◎問い合わせ先

  • 会場に関する問い合わせ先:
    建石 由佳(たていし ゆか)(工学院大学)
    E-mail: yucca AT cc.kogakuin.ac.jp
  • 研究会に関する問い合わせ先:
    二宮 崇(にのみや たかし)(東京大学)
    E-mail: ninomi AT r.dl.itc.u-tokyo.ac.jp
    Phone: 03-5841-2722

【プログラム】(発表件数21件)

9月12日(火) ― 9:30 ~ 16:45 ―
[ 9:30~11:30] ● 語彙意味論・知識表現          〔4件〕
[13:00~15:00] ● 文書分類・評判分析           〔4件〕
[15:15~16:45] ● 情報検索・情報抽出・QA         〔3件〕

9月13日(水) ― 10:00 ~ 16:45 ―
[10:00~11:30] ● 言語モデル・単語          〔3件〕
[13:00~15:00] ● 構文解析・機械翻訳         〔4件〕
[15:15~16:45] ● 要約                〔3件〕


9月12日(火) ― 9:30 ~ 16:45 ―

[ 9:30~11:30] ● 語彙意味論・知識表現          〔4件〕

1. 書籍の目次と索引を利用した専門用語ネットワークの構築
○石塚 隆男 (亜細亜大学経営学部)

専門用語とその上位概念や文脈を専門書籍から逐次学習することにより、
脳内の知識状態を外在化し、利用者固有の知識ベースを構築する。

2. 道案内インストラクションからの知識Frame抽出
○清水伸幸 (State University of New York at Albany), Andrew Haas (State
University of New York at Albany)

本論文では,Semi-Markov Modelを拡張したFrame Extraction Model
を構成、Perceptronとの組み合わせで学習する方法を提案する。
アプリケーションとしては、道順案内データで上記Modelを教育し、Simulated
Robotが単純化されたオフィス空間にて指示どうり動けるか評価する。 結果として、Conditional Random
Fieldsによる情報抽出システムを用いるより高い成功率で目的地に到達することに成功した。

3. 名詞の概念体系を利用した規則に基づく意味役割付与システムの構築
○下村 拓也 (岡山大学大学院自然科学研究科), 竹内 孔一 (岡山大学大学院自然科学研究科)

様々な意味役割について考察し, 名詞の概念体系を利用した 規則ベース
のモデルにより, 文章中の意味役割を推定する手法について述べる.

4. 擬態語・擬音語に共起する語彙の感覚的分類に関する研究
○石田博子 (東京大学医学部小野木助教授室(大学院医学系研究科クリニカル
バイオインフォマティクス研究ユニット臨床情報工学部門)), 小野木雄三
(東京大学大学院医学系研究科クリニカルバイオインフォマティクス研究ユニッ
ト臨床情報工学部門)

病名を含む一般向け医学コーパスを用いて感覚的言語表現 である擬態語・
擬音語と部位・機能や感覚との関係を求める。

[13:00~15:00] ● 文書分類・評判分析           〔4件〕

5. Web情報活用のためアンカーテキストの分類と利用
○吉岡真治(北大院 情報科学研究科)

本発表では、大規模なWeb文書であるNTCIRのWebテ ストコレクションから
抽出したアンカーテキストを対象に、Web情報活用の観点からみたアンカー
テキストの分類手法の提案を行うと共に、その利用方法の例を示す。

6. 複合名詞に着目したWeb検索結果のクラスタリング
○平尾一樹 (岡山大学大学院自然科学研究科), 竹内孔一 (岡山大学大学院自
然科学研究科)

複合名詞は単体の名詞よりも概念の特定性が高いという仮説に基づき、
Web検索結果の要約中から部分複合関係による概念の取りまとめを行い、
それを基にしたクラスタリング手法を提案する。

7. 経済新聞記事内容の個々の企業におけるインパクトの判定
○酒井浩之 (豊橋技術科学大学知識情報工学系), 増山繁 (豊橋技術科学大学知識情報工学系)

経済新聞記事を対象とし,掲載される個々の企業の記事の内容を解析し,
インパクトのある内容を含む記事であるかどうかを判定する.

8. 圧縮性に注目した文書データの関係分析手法
○松崎大輔,渡辺俊典,古賀久志,北村浩,張諾 (電気通信大学大学院 情報
システム学研究科 情報システム設計学専攻 渡辺・古賀研究室)

文書データの圧縮率を特徴量として,文書データ間の関係を分析する手
法を提案する.本手法は従来の語句解析などの自然言語処理を行わないた
め,文書の表 現言語によらず適用できる特徴をもつ.

[15:15~16:45] ● 情報検索・情報抽出・QA         〔3件〕

9. Controlling the Penalty on Late Arrival of Relevant Documents in
Information Retrieval Evaluation with Graded Relevance
○Tetsuya Sakai (Toshiba Corporate R&D Center)

多値適合性に対応した検索評価指標には、高適合文書を検索することと
適合文書を上位に検索することのバランスを調整する機能が求められる。
この観 点から、Q-measureの関連指標に対する優位性を示す。

10. LZ78の圧縮性を利用した文書検索手法の提案
○木村洋章, 渡辺俊典, 古賀久志, 北村浩, 張諾 (電気通信大学 大学院情報
システム学研究科 情報システム設計学専攻 渡辺・古賀研究室)

LZ78の圧縮性を特徴量とした文書クラスタリング手法、文書検索手法について検
討した。さらに同一の枠組みを用いた、言語知識を利用せずに、重要 複
合語、文書を特徴付ける句の抽出法などの可能性を検討した。これらにつ
いて 報告する。

11. Basic Elementを用いた質問応答の自動評価
○福本 淳一 (立命館大学), 加藤 恒昭 (東京大学), 桝井 文人 (三重大学),
森 辰則 (横浜国立大学), 神門 典子 (国立情報学研究所)

質問に対する回答をBasic Elementに分解し比較することで,factoidを超
える質問応答の自動評価の試みについて述べる.

9月13日(水) ― 10:00 ~ 16:45 ―

[10:00~11:30] ● 言語モデル・単語          〔3件〕

12. 単語の連接情報を利用した単純再帰結合型ネットワークの拡張
○篠沢佳久 (慶應義塾大学理工学部管理工学科)

本研究においては,単純再帰結合型ネットワークを拡張し,単語 の連接
情報を利用した語系列予測モデルの構造及び学習方法を提 案する.

13. 決定リストを利用した単語間の類似度計算法
○川上 高志 (中央大学大学院理工学研究科), 鈴木 寿 (中央大学理工学部情
報工学科)

文脈上に出現する単語を別の単語に入れ替えて, 意味が通るかという置き
換え可能性を類似度と定義する. そして, 単語の置き換えが可能か否かと
いう分類問題を解くことで, 類似度を計算する手法を提案する.

14. 類語関係抽出タスクにおけるコーパス規模拡大の影響
○相澤彰子 (国立情報学研究所/総合研究大学院大学)

タグなしテキストから類語関係を自動抽出するタスクにおいて、 コーパ
ス規模の拡大が類似度計算に与える影響を調べ報告する。

[13:00~15:00] ● 構文解析・機械翻訳         〔4件〕

15. 日本語文章推敲支援における係り受けを誤解される文の抽出
○小野 貴博 (九州大学), 菅沼 明 (九州大学), 谷口 倫一郎 (九州大学)

文節の係り先を誤解される文は文意が伝わりにくい。このような文を係り
受け解析などを用いて抽出する手法について述べる。

16. 文構造の標準化によるKwicの拡張
○秋山優 (慶應義塾大学大学院政策メディア研究科), 大岩元 (慶應義塾大学
環境情報学部), 深谷昌弘 (慶應義塾大学総合政策学部), 舘野昌一 (富士ゼロッ
クス株式会社研究本部(FXPALジャパン))

文構造を標準化した上で表示するシステムを提案し、マーケティングリサー
チにおける意見把握に有効であることを事例によって確認した.

17. 純粋な逐次処理による構文解析での探索候補数の削減
○狩野 芳伸 (東京大学), 宮尾 祐介 (東京大学), 辻井 潤一 (東京大学)

心理学的妥当性を手がかりとして、HPSGの素性を選択的に導入し、構文候
補数を削減する手法を提案する。

18. A Cross-Lingual Grammar Model and its Application to Japanese-Spanish
Machine Translation
○Manuel Medina González (Kyushu Institute of Technology),
Hirosato Nomura (Kyushu Institute of Technology)

In order to achieve the direct translation from Japanese to
Spanish, we propose a cross-lingual grammar model and then apply
it to develop a high quality machine translation system.

[15:15~16:45] ● 要約                〔3件〕

19. 意見文に関する情報付与と意見に焦点を当てた要約の関係の分析
○関 洋平 (豊橋技術科学大学), 江口 浩二 (国立情報学研究所), 神門 典子
(国立情報学研究所), 青野 雅樹 (豊橋技術科学大学)

本研究では,日本語と英語の複数文書要約データについて,元文書に意見
についての情報を付与し,その文書郡から生成される要約との関係を分析
した。

20. セグメント間の接続関係を考慮した文書要約に関する一考察
舘林俊平 (北海道大学情報科学研究科), ○原口誠 (北海道大学情報科学研究科)

全体の構造を反映した文書要約のために、セグメント内重要イベントとセ
グメント間重要イベントのバランスをとる一方式を提案する。

21. 中国語を対象とした句表現要約技術
○胡 柏 (富士ゼロックス株式会社), 上田 良寛 (富士ゼロックス株式会社),
岡 満美子 (富士ゼロックス株式会社)

句表現要約は、検索結果のふるい分けに適した要約である。日本語版のア
ルゴリズムをベースに、中国語を対象とした句表現要約技術を開発した。

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作成日: 平成18年7月14日
変更日: 平成18年8月22日