※ 音声言語情報処理研究会(SLP)との共催です.
◎日時 平成19年5月24日(木) 13:30 ~ 16:45
25日(金) 9:45 ~ 16:15
◎会場 法政大学 市ヶ谷キャンパス
ボアソナードタワー26階 会議室A
〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1
〔交通手段〕
JR総武線「飯田橋」もしくは「市ヶ谷」駅下車 徒歩約10分
http://www.hosei.ac.jp/hosei/campus/annai/ichigaya/campusmap.html
◎ 両研究会合同企画 「学生セッション」
音声言語情報処理研究会(SLP)と自然言語処理研究会(NL)の合同企画として,
学生セッションを開催いたします.卒業論文,修士論文でまとめられた研
究成果など,音声・言語処理に関する,学生のみなさんによる発表を広く
募集し,学生セッションを構成いたしました.優秀な論文発表には,学生
奨励賞を進呈し表彰します.
◎問い合わせ先
- 会場に関する問い合わせ先:
伊藤 克亘 (いとう かつのぶ) (法政大学)
E-mail: itou AT hosei.ac.jp - 研究会に関する問い合わせ先:
森 辰則 (もり たつのり) (横浜国立大学)
E-mail: mori AT forest.eis.ynu.ac.jp
Tel & Fax: (045)339-4132
【プログラム】(発表件数17件)
5月24日(木) ― 13:30 ~ 16:45 ―
[13:30~15:00] ● 一般セッション「分類と抽出」 〔3件〕
[15:15~16:45] ● 一般セッション「解析と応用」 〔3件〕
5月25日(金) ― 9:45 ~ 16:15 ―
[ 9:45~11:50] ● 学生セッション I 〔5件〕
[13:20~15:00] ● 学生セッション II 〔4件〕
[15:15~16:15] ● 一般セッション「音声言語処理」 〔2件〕
※ 一般セッションは発表20分,質疑応答10分.
学生セッションは発表15分,質疑応答10分.
5月24日(木)の御発表のうち,1件が取り消しとなりました.これに伴いまして,同日の前半のセッションが4件から3件となり,同日の開始時刻が30分遅くなりました.
5月24日(木) ― 13:30 ~ 16:45 ―
[13:30~15:00] ● 一般セッション「分類と抽出」 〔3件〕(1件あたり30分)
1. トピック共起カーネルを利用した多重トピック文書分類
○力徳正輝(ジャストシステム イノベーティブテクノロジー研究開発部)
トピックの共起関係を考慮したカーネルを導入し、多重トピックが付与さ
れる場合の効果を 検証した。
2. NMF とリンクベースの修正法によるピンポン型文書クラスタリング
○新納浩幸,佐々木稔 (茨城大学工学部情報工学科)
NMF によるクラスタリング結果を linkage ベースの修正法で改善する。
その結果を基に NMF の初期値を作成し、NMF を実施する。この処理を交
互に繰り返す。
3. Shift-Reduce法に基づく日本語固有表現抽出
○山田寛康 ( 株式会社ジャストシステム イノベーティブテクノロジー研究開発部)
文頭から順に形態素単位で解析し、必要な部分だけ文字単位で解析する効
率的な手法を提案する。
[15:15~16:45] ● 一般セッション「解析と応用」 〔3件〕(1件あたり30分)
4. ギブスサンプリングを用いた係り受け解析
○中川哲治(沖電気工業株式会社)
文中の各単語の係り先に対して独立性を仮定せずに,文中の任意の素性を
利用して係り受け解析を行うために,ギブスサンプリングを用いた係り受
け解析手法を提案する.
5. 場・時・人に着目した物語のシーン分割手法
○小林 聡(島根大学 総合情報処理センター)
プロップらの物語研究では登場人物に着目している。本研究では、従来の
場所と時の変化に加え、登場人物にも着目し、プロップらによる物語研究
との橋渡しの端緒とする。
6. 情報検索と情報集約による情報取得システム
金田晃征,○野村浩郷 (九州工業大学情報工学部)
現在の情報検索システムとは異なり、検索した関連する情報を一つの文書
にまとめて提示する情報取得システム
5月25日(金) ― 9:45 ~ 16:15 ―
[ 9:45~11:50] ● 学生セッション I 〔5件〕(1件あたり25分)
7. タスク指向対話における発話意図の対話リズムへの影響
○藤原 敬記, 伊藤 敏彦, 荒木 健治 (北大)
「未知情報要求」「了解」「確認」等の発話者の意図が,各発話のポーズ・
話速・F0に与える影響の分析・調査.
8. 音声認識結果とコンセプトへの重みづけによるWFSTに基づく
音声言語理解の高精度化
○福林雄一朗, 駒谷和範 (京大),中野幹生, 船越孝太郎,
辻野広司 ((株)ホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパン),
尾形哲也, 奥乃博 (京大)
音声対話システムにおける言語理解では,近年Weighted Finite State
Transducer (WFST) がしばしば用いられる.これは言語理解の入力となる
音声認識結果の単語列に対して,各単語に適切な重みを与えることで頑健
な言語理解を実現する.しかし一般にその学習には大量のデータが必要で
あるため,新たに構築した音声対話システムにおいてWFSTを用いた言語理
解は困難であった.そこで我々は,フィラーや単語,コンセプトなどに音
声認識結果を抽象化し,これらに対して音素数や音声認識の信頼度といっ
た重みを用意する.これらのパラメータを選択してWFSTを適用することで,
学習データが十分にはない状態でも言語理解精度の向上が得られることを
示した.これらのパラメータは比較的少量のデータからでも学習可能であ
り,話者ごとにでも最適化可能である.
9. 自然な読み上げ音声出力のための書き言葉から話し言葉へのテキスト変換
○林 由紀子, 松原 茂樹 (名大)
書き言葉であるテキストを自然な読み上げ音声とするための話し言葉への
変換,特に文体変換について述べる.
10. 階層構造におけるカテゴリの統合と類似文書抽出への適用
○佐野 司,市岡 健一,福本 文代(山梨大学)
日英のカテゴリ階層構造に注目し,文書分類によりカテゴリ同士の類似性
を推定し統合する手法を提案する.
11. Constructing a Temporal Relation Tagged Corpus of Chinese
based on Dependency Structure Analysis
○鄭育昌,浅原正幸,松本裕治 (奈良先端科学技術大学院大学)
We describes an annotation guide-line for a temporal relation
(relations between events) tagged corpus. Since analyzing all
combinations of events is inefficient, we examine use of
dependency structure analysis to efficiently recognize meaningful
temporal relations. We survey a small tagged data set to
investigate the coverage of our method and find that the
dependency structure appears useful for reducing man-ual efforts
in constructing a tagged corpus with temporal relations.
[13:20~15:00] ● 学生セッション II 〔4件〕(1件あたり25分)
12. 格フレーム辞書を用いた日本語複合名詞の解析
○野口慎一朗,徳永健伸(東京工業大学大学院情報理工学研究科)
日本語複合名詞中の名詞間の格関係、特にサ変名詞に係る名詞の格関係を
格フレーム辞書を用いて解析する手法を提案し,評価を行った。
13. HTMLの木構造を用いた条件付確率場による固有表現分類:
Wikipediaからのシソーラス半自動構築
○渡邉 陽太郎,浅原 正幸,松本 裕治(奈良先端科学技術大学院大学)
HTMLの構造によって捉えられるアンカー間の依存関係を考慮して
Wikipedia中の固有表現を分類する手法を提案する。
14. 音声理解を指向した音声認識のための単語重要度の自動推定
○七里 崇,南條 浩輝,吉見 毅彦 (龍谷大学)
音声理解のためには,重要な単語を優先して音声認識(ベイズリスク最小
化音声認識)する必要がある.本稿では,単語の重要度の自動推定手法を
提案する.
15. 講義音声自動要約のための重要文手がかり表現の自動抽出
○藤井 康寿(豊橋技科大),北岡 教英(名大),中川 聖一(豊橋技科大)
講義音声自動要約の高精度化に利用するため,重要文抽出の手かがりとな
る表現を自動抽出する手法を提案する.
[15:15~16:15] ● 一般セッション「音声言語処理」〔2件〕(1件あたり30分)
16. スライド情報を用いた言語モデル適応による講義の音声認識と字幕付与
根本雄介, ○河原達也, 秋田祐哉 (京都大学)
講義で使用されるスライドの情報を用いて、言語モデルを動的に適応する
ことにより、高精度の音声認識と字幕付与を行う。
17. Oriental COCOSDA:音声データベースおよび音声入出力システム評価
国際協調委員会東アジア部会について
○板橋秀一 (情報研,産総研),中村 哲(ATR-SLT, NICT)
東アジア言語の話し言葉コーパスの構築,利用,普及に関する意見を交換
し情報を共有して,地域的な問題や音声認識・合成システムの評価方法に
ついて論じ,東アジア言語に関する音声研究を推進することを目的として
1997年に設立された組織の活動について紹介する。
作成日: 平成19年4月3日
更新日: 平成19年5月23日