◇ 情報処理学会 第189回自然言語処理研究会・第93回情報学基礎研究会 合同研究発表会 講演プログラム

◎日時 2009年1月22日(木), 23日(金)

◎会場 お茶の水女子大学
文教育学1号館1階 第一会議室(大会議室)
http://www.ocha.ac.jp/access/index.html

◎発表時間 1件30分 (発表20分、質疑10分)

◎照会先:

  • *研究会に関する問い合わせ先:
    自然言語処理研究会幹事
    乾健太郎(奈良先端科学技術大学院大学)
    e-mail: inui(at)is.naist.jp

    情報学基礎研究会幹事
    田村直良(横浜国立大学)
    e-mail: tam(at)ynu.ac.jp

  • *会場に関する問い合わせ先:
    小林一郎(お茶の水女子大学)
    e-mail: koba(at)is.ocha.ac.jp

【プログラム】 (発表件数17件)

1月22日(木)
13:00-15:00 翻訳・要約・抽出(4)
15:20-17:20 形態素・係り受け解析・感情(4)

1月23日(金)
10:15-11:45 語彙・知識獲得(3)
13:00-15:00 意味・談話(4)
15:20-17:20 検索・対話(4)


============================================================

1月22日(木) 13:00-15:00 翻訳・要約・抽出(4)

大規模コーパスの効率的なBleu値計算方法の提案
岡田勇(創価大),宮澤信一郎(秀明大)
コーパスの規模と翻訳性能の関係を探るために、全ての文書対のBleu値計算を
効率的に行う方法を提案する。

検索エンジンを用いた日中翻訳支援システムの提案
王キョ嘉,柳クン,村岡洋一,秋岡さやか(早稲田大)
WEBコーパスを利用し、パターン化した日中翻訳訳文の語順ミス文を自然な中国
語に直すシステムを提案する。

重要文抽出と文圧縮を組み合わせた新たな抽出的要約手法
富田紘平,高村大也,奥村学(東京工大)
本研究では重要文抽出と文圧縮を組み合わせた要約手法を提案し、これを整数
計画法で解く。

枝分かれ同時確率モデルを用いた対象-属性-属性値関係の抽出
五十嵐力(東京農工大),藤本浩司(テンソル・コンサルティング株式会社),
但馬康宏,小谷善行(東京農工大)
文中に存在する対象、属性、属性値語を、3項関係の統一的な確率モデルによ
り計算し抽出する手法を提案する。

■ 1月22日 15:20-17:20 形態素・係り受け解析・感情(4)

CRFによる係り受け解析の結果を反映させた日本語形態素解析
岸本貴之,高橋治久,堀田一弘(電気通信大)
CRFの形態素解析精度を,CRFの係り受け解析からフィードバックさせることで
改善する方法を提案する.

マレー語のステマーの開発とその評価
LimHuiTian,安川美智子,横尾英俊(群馬大)
接辞ルールと辞書を用いて、マレー語のステマーを開発する。また,マレー語
の文書から抽出した単語に接辞処理を行い,ステマーの性能を評価する.

係り受け解析器の部分解析精度評価とその利用
岩立将和,浅原正幸,松本裕治(奈良先端大)
SVMを用いた係り受け解析器の再現率・精度曲線を調査し、精度の高い部分解析
結果の利用方法について考察する。

Chinese Emotional Expressions Analysis: Construction of a Blog
Emotion Corpus
全昌勤,任福継(徳島大)
構築中の中国語ブログ感情コーパスを述べる。中には、感情カテゴリー、感情
強度、主客観性、キーワード等注釈を含んでいる。

1月23日(金) 10:15-11:45 語彙・知識獲得(3)

Wikipediaカテゴリ階層構造の固有名詞分類実験における効果
杉原大悟,増市博,梅基宏,鷹合基行(富士ゼロックス)
記事が持つカテゴリから主要カテゴリを根とする1つの木を構成し、機械学習
手法で記事タイトルを固有名詞に分類した。

グラフを用いたバイオ医療専門用語の類義語獲得
原-鈴木郁美,原一夫,新保仁,松本裕治(奈良先端大)
専門用語グラフを作成して,専門用語間の距離を定義し,類義語獲得に応用し
た.

単語の出現ホストを利用した未知語の分野推定
下山剛司,村岡洋一(早稲田大)
本研究では、titleタグを解析し、各単語の出現ホストにおける類似性によって、
未知語の分野を推定する手法を提案する。

1月23日 13:00-15:00 意味・談話(4)

確実性判断に関わる意味的文脈アノテーションの試み
川添愛(津田塾大),齊藤学(中華大),片岡喜代子(国立国語研),
戸次大介(お茶の水女子大)
自然言語のテキストには、事実だけでなく、推測、仮定、仮想現実など様々な
タイプの情報が含まれる。このような情報の確実性の識別の手がかりとなるの
が、様相(文の内容に対する筆者の認識・判断)を表す表現や、否定表現など
によって形成されるある種の「意味的文脈」である。本発表では、そのような
意味的文脈をアノテーションした日本語コーパスを構築する試みについて述べ
る。

文脈理解のための文モダリティの分類と自動判定
藤田彬,鈴木春菜,田村直良(横浜国大)
論説文の文脈把握のために筆者の意見が陳述される文の同定が必要なため、文
のモダリティを分類し自動判定を行った。

文脈規定に寄与する要素に関する考察
佐藤進也(NTT未来ねっと研究所),福田健介(国立情報学研究所),栗原聡
(大阪大),廣津登志夫(豊橋技術科学大),菅原俊治(早稲田大)
ある語(概念)に特有な文脈の把握を目的として、文書集合(Webページ)を文脈規
定に寄与する要素(時間など)に着目して構造化し当該語の出現分布を調べた。
本発表では、その手順と結果を紹介する。

テキスト結束性判定のためのentity gridモデルの素性の検討
横野光,奥村学(東京工大)
テキスト結束性の判定において,概念を利用した構文役割の遷移とその他の文
間の特徴の有効性について検討を行う.

1月23日 15:20-17:20 検索・対話(4)

ウィキペディアを活用した探検型検索サイトのクエリログ分析
酒井哲也,野上謙一(ニューズウォッチ)
本報告では、検索結果画面においてウィキペディアの参照関係を視覚化し、ユー
ザの情報要求の変化を促進する検索サイトコトバノウチュウ
(http://kotochu.fresheye.com/)のクエリログ分析結果について報告する。

クエリの語句の重要度と係り受けを考慮した自然文検索
新里圭司,黒橋禎夫(京都大)
単語の共起頻度および固有表現解析結果をもとに求めた自然文クエリ内の語句
の重要度および係り受け関係を考慮した検索手法を提案する.

対話文生成のためのWebを用いた話題語の抽出
下川尚亮,Rafal Rzepka,荒木健治(北海道大)
対話文からWebを用いて話題語候補を収集し,素性の差異を用いて話題語の抽出
を行う.本手法を対話ログへ適用し,精度評価を行った.

ビデオ会議でのNSとNNSの協調的コミュニケーション方略
砂岡和子(早稲田大),Yu Jingsong,高媛媛(北京大)
対面オンラインで母語話者と非母語話者学習者が発揮する協調学習の特徴を、
中国語国際遠隔会議の録画データを分析して報告する。

プログラムの先頭へ戻る。


作成日: 平成21年1月9日
更新日: 平成21年1月9日