◇ 情報処理学会 第190回自然言語処理研究会

◎日時 2009年3月25日(水) 13:00~18:00
26日(木) 10:30~16:45

◎会場 東京大学 本郷キャンパス 工学部6号館 3F セミナー室AD
東京都文京区本郷7-3-1
[最寄り駅]
丸ノ内線 本郷三丁目駅 徒歩8分 大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩6分
南北線 東大前駅 徒歩1分 千代田線 根津駅 徒歩8分
三田線 春日駅 徒歩10分
[アクセス]
(東大) http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
(工学部6号館) http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_07_j.html

◎ホームページ
http://nl-ipsj.r.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/

◎照会先:

  • *研究会に関する問い合わせ先:
    自然言語処理研究会幹事
    二宮 崇 (東京大学) ninomi AT r.dl.itc.u-tokyo.ac.jp
    TEL: 03-5841-2722
    FAX: 03-5841-2745

【プログラム】 (発表件数18件)

3月25日(水)
[13:00~14:30] ●日本語処理・文法 [3件]
[14:45~16:15] ●意味・知識獲得 [3件]
[16:30~18:00] ●言語モデル・ウェブ解析 [3件]

3月26日(木)
[10:15~11:45] ●言い換え・略語・要約 [3件]
[13:30~15:00] ●ブログ・情報検索 [3件]
[15:15~16:45] ●学習・系列解析・構文解析 [3件]


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3月25日(水)

日本語処理・文法 [13:00~14:30, 3件]

1. インターネットを用いた日本語入力システム

○奥野陽, 萩原将文(慶大)

サーバーサイドでWeb日本語Nグラムを用いてかな漢字変換と予測変換を行
うシステムを提案する。

2. 日本語の主観表現の機能的構造ー客観文と主観文ー

○牧野武則(東邦大)

文は、客観文と主観文から構成されているとし、主観表現の機能的構造と
役割について述べる。

3. 産業日本語の構想と特許文の言い換え実験

○熊野 明(東芝), 安原 宏(セマンティック・コンピューティング研究開発機構), 渡邊 豊英(日本特許情報機構)

日英機械翻訳などの高精度化を目指した産業日本語の構想を紹介し、非明
晰な特許文を明晰な文に言い換える実験結果を報告する。

意味・知識獲得 [14:45~16:15, 3件]

4. 動作常識を表現する動作知識ベース構築法

○佐藤祐介, 渡部広一, 河岡司(同志社大)

人間との自然な会話を達成するために,名詞と動詞の正しい組合せを動作
知識ベースをいうデータベースに格納した.

5. Web上の大容量知識を用いた教養知識の自動学習方式

○日下裕介, 渡部広一, 河岡司(同志社大)

人間が与える教養知識を基に,コンピュータが自動で情報源から大量の教
養知識を学習する手法を提案する.

6. 未定義語の自動意味付与方式

○河部 匡剛, 渡部 広一, 河岡 司(同志社大)

固有名詞などの単語に対し,Webからその語の分類となる語や関係の深い
語などを自動獲得する手法の提案.例:「ククレカレー」に対し,「食べ
物」「カレー」

言語モデル・ウェブ解析 [16:30~18:00, 3件]

7. 情報量によるモデル検定を用いた単語境界推定方式の提案

○柳原正, 池田和史, 松本一則, 滝嶋康弘(KDDI研究所)

文字単位のn-gram統計に対し、情報量に基づくモデル検定を使い、未知語
の単語境界を推定する方式の提案

8. ベイズ階層言語モデルによる教師なし形態素解析

○持橋大地, 山田武士, 上田修功(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)

言語の文字列を階層Pitman-Yor過程による文字-単語階層nグラムモデルの
出力とみなし, ベイズ学習を行うことで, 教師データや辞書を一切用いな
い形態素解析を可能にする。これにより, 教師データの存在しない古文や
話し言葉,口語体などの形態素解析と言語モデルの作成が可能になる。

9. webページ中の単語の使用頻度とPageRank値との関係解析

○草刈秀平, 近山隆(東大)

webページの信頼性を量る指標としてページに含まれる一般的な単語に注
目し、PageRank値との比較を行った。

3月26日(木)

言い換え・略語・要約 [10:15~11:45, 3件]

10. 言い換え箇所と言い換え候補の提示による解説文リライト支援の評価実験

○藤沢仁子(総合研究大), 神門典子, 相原健郎, 安達淳(NII)

博物館などの解説文に含まれる表現には,非専門家や子どもには理解が難
い一方で,難解であっても知識として学習させるべき専門用語もある.こ
こに着目したリライト作業支援の評価実験を行った.

11. 素性にモーラとシラブルを用いた略語の自動推定

○和田健太, 近山隆, 横山大作, 三輪誠(東大)

CRFの遷移素性にモーラとシラブルを用い、入力された原語から略語の候
補を生成する手法を提案する。

12. 動向情報の要約と可視化とその展開 - MuST(動向情報の要約と可視化に関するワークショップ)活動報告 -

○加藤恒昭(東大), 松下光範(関西大), 神門典子(NII)

NTCIRワークショップの(パイロット)タスクとして約4年間実施してい
る上記について,これまでに行われた研究,構築された研究資源を報告す
る.

ブログ・情報検索 [13:30~15:00, 3件]

13. 多重トピックを用いたブログ空間の情報伝搬解析

○横山正太朗, 江口浩二, 大川剛直(神戸大)

ブログポスト間のリンクによって構成される情報伝搬の 単位(カスケー
ド)を、トピックモデルを併用して的確 に抽出する。

14. ブログタイトルに注目したsploggerの判別手法

○竹田隆治(総合研究大)

著者はこれまで複製文字列検知によるsplogフィルタリングの研究を行っ
てきたが、splog種別に、よりシンプルで適切なフィルタリング方法があ
ることを示す。

15. ユーザフィードバックとクエリ学習を利用したP2P型情報検索の複数コミュニティ上での評価

○小林寛武, 峯恒憲(九大)

階層型コミュニティ構造を持つマルチエージェントシステムを利用した
P2P型情報検索手法を提案し評価する.

学習・系列解析・構文解析 [15:15~16:45, 3件]

16. 系列ラベリングのための Forward-Backward アルゴリズムの一般化

○東 藍, 松本裕治(奈良先端大)

素性の組み合わせなど,より複雑な計算を効率的に実行可能にするための
表記アルゴリズムの一般化を提案する.

17. バイパス付き編集グラフを用いた日本語並列構造解析

○大熊秀治, 新保仁, 原一夫, 松本裕治(奈良先端大)

並列構造の有無の判定と並列範囲同定を同時に行うバイパス付きの編集グ
ラフを用いた手法を提案する.

18. 系列パターンを利用した決定木による自然言語における選択ルール獲得
○古宮嘉那子, 柴原一友, 但馬康宏(東京農工大), 藤本浩司(テンソル・コンサルティング株式会社), 小谷善行(東京農工大)

自然言語文から抜き出した系列パターンの有無を要因に、決定木学習を用
いて自然言語における選択ルールを生成した。

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作成日: 平成21年2月18日
更新日: 平成21年2月18日