※ 情報処理学会音声言語情報処理研究会(SLP)との共催です.
◎日時 2009年5月21日(木) 10:15~18:10
22日(金) 9:00~16:30
◎会場 東京工業大学 大岡山キャンパス 西8号館10階大会議室
交通アクセス http://www.titech.ac.jp/about/campus/index.html
◎両研究会合同企画 学生セッション
音声言語情報処理研究会(SLP)と自然言語処理研究会(NL)の合同企画として
学生セッションを開催いたします.卒業論文,修士論文でまとめられた研
究成果など,音声・言語処理に関する,学生のみなさんによる発表を広く
募集し,学生セッションを構成いたしました.優秀な論文発表には,学生
奨励賞を進呈し表彰します.
◎両研究会合同企画 パネル討論
「音声インタフェースにおけるWebテキスト処理技術の利用」というテーマ
でパネル討論を企画しています.
◎ホームページ
http://nl-ipsj.r.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/
◎照会先:
- *研究会に関する問い合わせ先:
宮尾 祐介 (東京大学)
E-mail: yusuke (at) is.s.u-tokyo.ac.jp - *会場に関する問い合わせ先:
徳永 健伸 (東京工業大学)
E-mail: take (at) cl.cs.titech.ac.jp
◎研究報告のペーパーレス化
本研究会はペーパーレスでの開催となり,印刷した研究報告の配布を行いま
せん.また,原稿締切を通常より1週間程度早めており,特許出願の公知日
(研究報告の公開日)が従来より1週間早まりますので,ご留意ください.
[自然言語処理研究会にご登録されている方] 研究会発表の研究報告が研究
会当日1週間前よりBookParkで閲覧できます.事前に研究報告PDFをご自分の
PC にダウンロードし研究会にご持参ください.あるいは印刷してご持参く
ださい.
■本会電子図書館
※ご利用にはBookPark上でユーザ登録(無料)が必要です.
http://www.bookpark.ne.jp/ipsj/
研究会 自然言語処理(NL)をチェックしてください.
登録まで最大3日かかりますのでご留意ください.
[自然言語処理研究会にご登録のない方] 当日研究会にUSBメモリの読める
PC をご持参ください.研究会会場にて,USBメモリからコピーすることで研
究報告PDFを閲覧することができます.
◎ プログラム (発表件数24件)
5月21日(木) 10:15~18:10
[10:15~11:45] ●機械翻訳・辞書・文法 [3件]
[12:50~14:30] ●学生セッション1 [4件]
[14:45~16:25] ●学生セッション2 [4件]
[16:40~18:10] ●パネル討論
5月22日(金) 9:00~16:30
[ 9:00~10:15] ●学生セッション3 [3件]
[10:30~11:45] ●学生セッション4 [3件]
[13:15~14:45] ●同義語・名詞句解析 [3件]
[15:00~16:30] ●音声・対話 [3件]
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5月21日(木) 10:15~18:10
■ 10:15~11:45 機械翻訳・辞書・文法 (3件) ■
(1) 機械翻訳のための統計的手法に基づく前編集
○南條浩輝, 吉見毅彦, 岡田真也(龍谷大)
機械翻訳においては,翻訳前に自然な原文を直訳調の文などに変換(前編
集)することでうまく翻訳できることがある.本研究では,音声認識や機
械翻訳に用いられる統計手法に基づいた前編集を提案する.統計モデルの
学習データの自動作成方法についても提案を行う.
(2) 日本語の主観表現の機能的構造ー主観述語ー
○牧野武則(東邦大)
文は客観表現と主観表現からなり、主観表現も述語をもつ。この主観述語
の機能的構造と役割を議論する。
(3) 日本語慣用的表現辞書について
○首藤公昭,田邊利文(福岡大)
日本語処理を目的に慣用句、常套句、およびそれらに類似する表現を収集
し、機能、構造、異表記、派生形を記載した見出し約9万表現の辞書につい
て報告する。
(4) 意味解析システムSAGEの精度向上-モダリティと副詞節について-
○梅澤俊之,加藤大知,松田源立,原田実(青山学院大)
モダリティの付与による文中の語意に現れない意図把握の精密化,及び決
定木による副詞節の深層格判定の精度向上.
(5) 意味解析に基づく照応解析システムANASYSの精度向上とEMアルゴリズムに
よる学習の導入
○西尾公秀,村上春佳,松田源立,原田実(青山学院大)
NAISTテキストコーパスを用い、文構造や概念類似度などを用いEMアルゴ
リズムによって学習し、先行詞を推定して照応解析を行う。
(6) HPSG Supertaggingの精度向上のための単語クラスタリング
○吉澤智也,松崎拓也,宮尾祐介,辻井潤一(東京大)
語彙化文法の一つHPSGの前処理であるSupertaggingに、単語クラスタリン
グの結果を導入し評価した。
(7) 読みやすい字幕生成のための講演文への漸進的改行挿入
○村田匡輝, 大野誠寛, 松原茂樹(名大)
リアルタイム字幕生成における講演テキストの提示において、音声入力と
同時的に改行挿入位置を同定する手法を提案する。
(8) 日本語講演音声ドキュメント検索における索引付けの検討
○重安幸治,南條浩輝,吉見毅彦(龍谷大)
CSJの講演音声検索における索引付けの研究を行った.具体的には,形態素
と文字N-gramによる索引付けにおいて、統計量に基づくストップワードを
検討した。
(9) ウェブ検索ログを用いたラベル伝播による意味カテゴリ獲得
○小町守(奈良先端大),牧本慎平,内海慶,颯々野学(ヤフー)
ウェブ検索ログを用い、少数のシード単語からラベル伝播によって意味カ
テゴリを学習する半教師あり手法を提案する。
(10) WWWを利用した言語モデル適応のための検索クエリ構成の検討
○増村亮,伊藤仁,伊藤彰則,牧野正三(東北大)
WWWを用いた言語モデル適応のために、認識対象の未知語を含むテキスト
を取得するような検索クエリの自動構成について検討する。
(11) 音声ドキュメント検索におけるWebページを用いたドキュメント拡張の効果
○杉本樹世貴,西崎博光,関口芳廣(山梨大)
音声ドキュメント検索で問題となる音声認識誤りや未知語問題に対応する
ために,Webページを用いたドキュメント拡張を提案する.
(12) 音声インタフェースにおけるWebテキスト処理技術の利用
中野幹生(HRI-JP), 緒方淳(産総研),清田陽司(東大),東中竜一
郎(NTT),翠輝久(NICT)
音声インタフェースの性能の向上と構築コストの低減のために,Webテキ
スト処理を用いる方法について情報を共有し,今後の方向性に関して議論
する.
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5月22日(金) 9:00~16:30
(13) 自然語をベースとした対話システムEveの開発
○後藤伸男,中川侑美,原田実(青山学院大)
問題解決に必要な知識,推論ルールを自然文で表現し,目標スタックの展
開と行為の実行により応答を求める対話システムの研究開発.
(14) バージイン発話タイミングモデルを導入した指示対象同定
○松山匡子,駒谷和範,武田龍,尾形哲也,奥乃博(京都大)
従来の音声認識結果に加えて,モデル化した発話タイミングを用いて指示
対象を同定する手法を開発した.
(15) 複数の音声対話システム併用のための発話識別
○粟野健太郎, 伊藤仁, 伊藤彰則, 牧野正三(東北大)
タスクが1つである音声対話システムを複数個併用するために必要な、発
話がどのタスクかを識別する方法を検討した
(16) 質問応答システムMetisの回答精度向上
○西岡晋太郎,久保田裕章,坂東晃文,原田実(青山学院大)
検索文字列とインデクスの改良による知識文検索の向上と質問文の細分類
による質問文と知識文の照合の精度向上.
(17) 大規模オープンソース日英対訳コーパスの構築
○石坂達也(長岡技科大),内山将夫,隅田英一郎(NICT),山本和英
(長岡技科大)
Web上の翻訳文書と原文書を収集し、文の対応付けを行うことで大規模な
日英対訳コーパスを構築した。
(18) 言い換えを用いたテキストの自動評価
○平原一帆,難波英嗣,竹澤寿幸(広島市立大),奥村学(東工大)
表層的な文字列の一致だけでなく、言い換えも考慮することにより、従来
のテキスト評価手法を改良する手法を提案する。
■ 13:15~14:45 同義語・名詞句解析 (3件) ■
(19) 文字列検索に基づく同義語・類義語抽出ツールとその性能評価
○吉田和弘,吉田稔,中川裕志(東京大)
Suffix Arrayの検索に基づくインタラクティブな同義語抽出ツールを提案
し、文学作品などからなる文書集合を用いて性能を検証する。
(20) 文字係り受けに基づく専門用語の内部構造表現と解析
○山田恵美子(東京大),松本裕治(奈良先端大)
専門用語の内部構造を文字係り受けによって表現し、既存の係り受け解析
手法を用いた解析を試みたので報告する。
(21) 学習不要な名詞句のカテゴリ分類手法
○Nguyen Pham Thanh Thao,林貴宏,尾内理紀夫(電気通信大),西岡悠
平,竹中孝真,森正弥(楽天技術研究所)
係り受け関係と相互情報量を用いた、学習不要なカテゴリ分類手法を提案
した.分類システムの入力は、各カテゴリ対する少数の種語群と分析用の
データセットのみである.本手法は、すべての名詞句を分類対象とするた
め、出現頻度が低い単語も分類可能である.そして、ユーザが設定した各
カテゴリ(目的カテゴリと呼ぶ)以外に、ゴミカテゴリを設定することに
より、目的カテゴリに分類すべきでない単語がゴミカテゴリに分類され、
誤分類を防止できる効果も実験で確認した.
(22) 日本語参照表現コーパスの構築と分析
○徳永健伸,Philipp Spanger,安原正晃,飯田龍(東工大)
日本語の協調作業対話から参照表現を抽出して構築したコーパスと,その
分析結果について報告する.
(23) 話し言葉音声合成の韻律制御に関する検討
伊藤芳幸(東工大), ○岩野公司(東京都市大), 古井貞煕(東工大)
HMM音声合成に基づく話し言葉音声合成の韻律制御に関し,合成音の
「話し言葉らしさ」に影響を及ぼす制御要因などについて調査を行った.
(24) マルチモーダル音声認識におけるストリーム重みの教師なし推定法の検討
○岩野公司(東京都市大), 松尾俊秀, 古井貞煕(東工大)
マルチモーダル音声認識を利用した対話システムの実現に向けて,音響・
画像ストリーム重みの教師なし推定法の検討を行う.
作成日: 平成21年4月9日
更新日: 平成21年4月9日